冬といえばイルミネーションの季節です。
11月9日、都内では有楽町マリオンや池袋のサンシャインシティなど少なくても6ヶ所でイルミネーションの点灯式が行われました。

イルミネーションには商業施設への集客や街への賑わいの創出などさまざまな効果が期待されていますが、なかでも独自の技術や方法を取り入れエコなイルミネーションが増えてきています。
一体、どのような取り組みなのでしょうか?

東京スカイツリータウン ドリームクリスマス2017
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11月9日からクリスマスカラーに彩られた東京スカイツリー。


式典にはミス・インターナショナルの各国代表、約70人も駆け付けました。

スカイツリー周辺では11月9日からクリスマスまで約52万個のイルミネーションが点灯しクリスマス気分を盛り上げます。

ユニバーサル・スタジオ・ジャパン
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一方、大阪のユニバーサル・スタジオ・ジャパンでも冬のイベントの目玉、クリスマスツリーがお目見えしました。

今年は5年ぶりにツリーをリニューアル。LEDの色のバリエーションが増えたほか、電飾の数も2万個ほど多い約57万個に。
ツリーの電飾の数はギネス世界記録に認定され7年連続で世界一を更新しました。

丸の内イルミネーション2017
一方、東京・丸の内では環境に配慮したイルミネーションも。

午後6時過ぎ、98万球のLED照明が一斉に点灯。オフィス街に彩りを添えました。

これだけ光がつくと「あっクリスマスやな」って。

相内優香キャスター、
丸の内を彩るこのLED電球ですが、今までよりも消費電力の少ないエコなLEDだということです。

三菱地所プロパティマネジメント株式会社
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主催する三菱地所グループはイルミネーション用のLED照明を外部の企業と共同で開発。消費電力を一般的なLED照明よりも3分の1程度に減らしたといいます。


一方でより強く輝くように構造を工夫。照明の軸を長くすることで葉っぱに埋もれずに、風に揺られてより輝くように改良しました。

ケーブルをより太くして耐久性も高めています。

「価格に違いはある?」
三菱地所プロパティマネジメントの鏡堂祐貴さんは、
倍まではいかないが少々高い。

三菱地所グループはこの新しいLEDの割合を年々増やしていて今年は98万球のうち57万球にまで増やしました。

独自開発のLED照明で自社の物件の周辺を飾ることでブランドイメージの向上につなげる狙いです。
今のところ外部への販売などはせず自社グループの使用に限られていますが…
「他社から発注があったら?」
ぜひ、ご提案させていただければ。

目黒川みんなのイルミネーション2017
イルミネーションの電力そのものを自給自足しようという取り組みもあります。

花見スポットとして有名な目黒川の川沿いでは点灯を11月10日にひかえ準備が進められていました。

そのすぐそばには小さな小屋があります。

こちらは発電機になります。

この発電機をもとにイルミネーションのライトを点灯させます。

目黒川のイルミネーションは2011年から発電機を使って100%自家発電しています。

その燃料となっているのが食用の油。


周辺の飲食店や家庭から出た使用済みの油を専門業者が回収し、工場でバイオディーゼル燃料として精製しているのです。


ユーズの染谷ゆみ代表取締役は、
ネギとかエビの尻尾が入っているときもある。

不純物が多く汚れていた油も濾過し化学反応を起こすことで無色透明な燃料に。

こうした取り組みへの賛同者は年々増加し、油の回収量も増えてきているといいます。

完成した燃料を発電機に入れると、そして夕方には試験点灯が行われ無事に明かりが灯りました。

目黒川みんなのイルミネーション実行委員会、成田冠事務局長は、
電力会社の電力を使うより何倍も高いです。

イベントが地域で全て賄えるんだということを知ってもらえるいい機会。

それが伝わることをとても期待している。
