「培養肉」が食の救世主に!?
海外では一般販売も 普及の課題は
こうした培養肉、世界中で開発が進められています。
大阪大学は特殊な3Dプリンターを使って刺しが入った和牛の培養肉を作ることに成功。

今週、島津製作所などと共同でこれを自動生産する装置の開発に乗り出すと発表しました。

大阪大学大学院 工学研究科の松崎典弥教授。
自動生産でかなり効率アップできる。数十倍から数百倍くらいは。

イスラエルの企業「フューチャー・ミート・テクノロジーズ」は去年、鶏肉などの培養肉を1日で最大500キロ製造できる工場を設置。
さらにシンガポールでは培養肉の一般販売が世界で初めて認可され、地元のレストランなどで培養された鶏肉の提供が始まっています。
2030年には3兆円以上の規模に成長するという試算もある培養肉市場。なぜこれほどの成長が見込まれているのでしょうか。

資源・食糧問題研究所の柴田明夫代表。
経済が豊かになってくるとともに肉の需要が増えていく。

畜産の拡大には環境問題等で制約も強まっている。

飼料の高騰だけでなく水やエネルギーを大量に使う畜産は環境への負荷が大きく、今後の需要の増加に対応しきれないというのです。

一方、普及に向けてはコストのほか、安全性や表示の仕方など課題も山積。

日本政府も法整備に乗り出す考えです。
松野官房長官。
政府としても食品企業や研究機関とともに課題解決に向け関係省庁が連携し対応していく。
