日本のベンチャー企業が快挙を成し遂げました。
世界最大級のベンチャーコンテスト「STARTUP WORLD CUP 2017(スタートアップワールドカップ)」の賞金は約1億円。
この賞金を獲得したのはユニファ株式会社です。
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今回、その1億円の使い道とその後を取材してきました。
ユニファ株式会社
[blogcard url="https://unifa-e.com/"]
都内で開かれたのはベンチャーワールドカップの優勝報告会見。
主役はユニファ株式会社の土岐泰之社長です。
「世界の名高る経営者から評価された率直な気持ちは?」
率直にうれしい。明確に賞をもらって勇気をもらった。
ユニファ株式会社が開発したのは子ども見守りロボットの「ミーボ」。

保育園などで園児の相手をしながら写真や動画を撮影。保護者は専用サイトなどで見ることができます。保育園など1,000以上の施設で導入されています。
STARTUP WORLD CUP 2017
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3月24日、アメリカ・シリコンバレー。
Fenox Venture Capital(フェノックス・ベンチャー・キャピタル)のアニス・ウッザマンCEOは、
初めてのスタートアップワールドカップにようこそ!
世界15の地域から勝ち上がってきた14社が戦いました。
日本の予選を勝ち抜いた土岐泰之社長は日本代表として出場。
プレゼンした内容はロボットが単に写真を撮るだけではありません。
保育所の問題を解決するためにあらゆる商品を統合できる。
例えば保育園で遊んでいる子供の体温の上昇をミーボがセンサーで検知。
ショウ君、熱があるみたい。
ほかにもベッドに搭載したセンサーを通じて赤ちゃんの健康状態などをミーボが分析し、親や保育士などにタブレットで知らせるアイデアも発表。
こうした子供の見守りシステムをアピールしたのです。
そして、
2017年のスタートアップワールドカップ。優勝はユニファ!
見事、初代優勝を勝ち取ったユニファ株式会社。1億円が送られました。
優勝決定後
そのユニファ株式会社がその後どうなったかを訪ねてみました。
社員は約30人のベンチャー企業。
優勝をしてから土岐泰之社長のもとには各国から投資話のメールが殺到しているといいます。
ミーボを中東に持ってこないかとか。
「何人の投資家から?」
全部で50人くらい。
そして土岐泰之社長が向かった先は会議室。
早速、アメリカの投資家とインターネット電話を始めます。
アメリカの投資家は、
僕らはアジアのベンチャーがアメリカ市場に入るのを支援してきた。君たちがシリコンバレーに進出したければ手助けできる。
優勝後、このようなミーティングを1日に4~5件行っているという土岐泰之社長。
今後、どの国に進出するのが会社にとってベストなのかを考え、投資家を決定していくといいます。
「ワールドカップに出た影響は大きい?」
間違いなく追い風になっている。
賞金1億円の使い道を聞いてみると、
海外メーカーとの独占契約に関わるお金や開発・提携に関わる部分に使う。
コンテストを主催したFenox Venture Capital(フェノックス・ベンチャー・キャピタル)のアニス・ウッザマンCEOは、日本のベンチャーを取り巻く環境についてこう語ります。
日本のみなさんはスタンスを変えなくてはいけない。大企業がリードする国から、大企業とスタートアップが協力してリードする国に。
実はベンチャーへの投資額はアメリカが7.1兆円、中国が2.5兆円なのに対して日本は1,300億円と大きな差がついているのが現状です。
日本の課題は起業家が生まれ、起業する時にいろいろな問題にぶつかる。それを乗り越えるように国がサポートしなければいけない。