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[WBS] 「入札」…年間150万件の巨大市場!あるサービスで受注が急増!?

2017年12月15日

ワールドビジネスサテライト(WBS)

東京都の豊洲市場。土壌汚染対策の追加工事を行う企業を決める2件の入札が12月15日に行われました。

実は豊洲市場の追加工事の入札というのは参加企業がいなかったり工事の予定価格を越えたりなどで成立せず入札を繰り返しています。

公共事業の入札は国や自治体など合わせて年間で約150万件あります。

こうした入札の仕事を民間企業が受注しやすくしようとする取り組みが始まっています。

藤枝市

[blogcard url="http://www.city.fujieda.shizuoka.jp/"]

静岡県藤枝市。

市役所で行われていたのは入札のプレゼンテーション。

保育士の職場環境を改善する施策を民間企業から募集します。

県内の3つの企業が入札に参加しました。

ノキオの小野木朝子部長は、

私たち女性チームはワーキングマザー、保育業界があるから仕事ができる。保育士の働き方改革に関わる事業にぜひ貢献したい。

こうした入札を行う自治体側にはある悩みがありました。

藤枝市役所の児童課、矢部史子課長は、

基本的に入札は競争。複数業者がいないと成立しない。業者が集まるかという点で苦労がある。

2016年度、藤枝市が行った入札のうち建設や土木関係では約9%で参加業者がいないなどの事態になりました。

一方、企業の側にも苦労が…。

ノキオの村田亜希子さん、

自治体のホームページは情報量が多い。入札情報だけを、自分たちの強みを生かせるものを得るのは難しい。

株式会社NOKIOO

[blogcard url="https://www.nokioo.jp/"]

Webマーケティングと働く女性支援の事業を手掛けるノキオ。

入札の情報を効率的に入手しようと導入したのがNJSS(入札情報速報サービス)です。

自治体や国の機関など約7,000団体の入札情報を掲載。地域やキーワードごとに検索できます。

参加したい種類の入札があればメールで通知する機能もあります。

村田亜希子さんは、

出たタイミングで連絡が来る。入札情報をすぐ発見できる。見つける件数が増えたので今年度の入札案件の売り上げは倍くらい。

これまでは1月に2~3回、県内の市や町のホームページを順番に開き、入札に参加できる案件がないか確認していたといいます。

1回の確認に2~3時間かかっていた。探しているだけで2~3時間は苦痛。

株式会社うるる

[blogcard url="https://www.uluru.biz/"]

入札情報速報サービスはどうやって作られているのか?

運営する企業を訪ねました。

業種の登録方法について。

実は入札情報を調べ入力していたのは契約している在宅ワーカーたちです。

情報を自動で収集するソフトなどもありますが、なぜ人力なのでしょうか?

うるるの渡邉和浩さんは、

自動収集で収集できない所がある。例えばテキストができない画像とか人の手でやることで細かい情報が登録できる。

実は入札公告の多くがコピー&ペーストできないフォーマットで掲載されていることが多いため、どうしても人の手にかかっているのです。

現在、このサービスに登録している企業は約2,500社。利用する平均の月額は4万円から5万円ほどで毎年300社から400社のペースで増えているといいます。

星知也社長は、

情報自体は各機関のホームページに出ているが膨大な機関があるので入札をしている会社は7,000のWebサイトを見きれていない。創業間もない会社とか個人事業主などの会社の利用が増えている。

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