ロシアによるウクライナ侵攻が続く中、ウクライナ救済のためにノーベル平和賞のメダルが競売にかけられ日本円にしておよそ140億円で落札されました。
そのウクライナでは港湾都市の食料貯蔵施設が爆撃を受けるなど被害が拡大しています。
平和賞メダル140億円!「子どもは戦争の最大の犠牲者」
アメリカ・ニューヨークのオークションにかけられたノーベル平和賞のメダル。金額が徐々に上がります。
そして…

落札!1億ドル以上で落札だ。
驚きの声とともに拍手が沸き起こりました。
日本円にしておよそ140億円にのぼります。
メダルを出品したのはロシアの独立系新聞「ノーバヤ・ガゼータ」のドミトリー・ムラトフ編集長。
プーチン政権のもとで「表現の自由を守る努力」が評価され、去年ノーベル平和賞を受賞しました。
オークションでの売り上げはウクライナで避難を余儀なくされた子どもたちを支援するユニセフに寄付するとしています。
ロシア独立系新聞「ノーバヤ・ガゼータ」
ドミトリー・ムラトフ編集長

犠牲者を助けることはジャーナリズムの伝統だ。
子どもたちはこの戦争の最大の犠牲者だ。
ウクライナ 子ども24万人連行か!直面する人道危機 食糧危機
こうした中、ウクライナのベレシチューク副首相は6月20日にロシア軍が占領した地域からウクライナ人およそ120万人をロシア領に連行したとし、さらにこのうち24万人が子どもだとしてロシアを非難しました。
ロシアの侵攻からまもなく4ヵ月、人道危機に加え、国際的な食糧危機への懸念が高まっています。
ウクライナ南部の港湾都市オデーサでは6月20日にロシア軍がミサイル14発を発射。食料倉庫が全焼し、1人が死亡しました。
ロシアによる黒海封鎖に続き、穀物の輸出が停滞する中、ゼレンスキー大統領は6月20日にアフリカ連合の会合でオンライン演説し、ウクライナ小麦への依存度が高いアフリカが深刻な食糧危機に陥るとロシアを批判しました。
ウクライナ
ゼレンスキー大統領

世界的な非常事態でアフリカは事実上ロシアによって人質に取られている。