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[WBS]ウクライナに追加軍事支援!アメリカ 高機動ロケットを供与

ワールドビジネスサテライト(WBS)

アメリカの政府高官はロシアによる侵攻が続くウクライナに対し移動式の高性能ロケット砲をを含むおよそ900億円の追加軍事支援を行うと明らかにしました。

一方、ロシアは欧米に対して報復と取れる制裁に乗り出していて、その影響が広がりつつあります。

アメリカ ロケット砲を追加提供!

ロシア重要拠点制圧に進軍

アメリカがウクライナに供給するのが高機動ロケット砲システム「ハイマース」。

アメリカ陸軍が開発した移動式のロケット砲で射程はおよそ80キロに及びます。

しかし、もともとウクライナ側は射程30キロの兵器を求めていたのですが…

アメリカ
バイデン大統領

ロシア領内を攻撃できるロケットシステムをウクライナに送ることはない。

ロシアを刺激しないためか、射程を抑えたとみられます。

今回の追加の武器提供、その背景にあるのはウクライナ東部ドンバス地域で激しさを増すロシア軍の攻撃です。

ルハンシク州でウクライナ軍が守る最後の拠点となっているセベロドネツク。

ルハンシク州の知事は7割がロシア軍の支配下にあるとし、ロシア軍が市の中心部に侵攻し兵力を増強していると明らかにしました。

ウクライナ
ゼレンスキー大統領

もちろんウクライナの誰もがすべての領土や人々がすぐ解放されることを望んでいる。
領土を守ることが目標だが、人間の生命の価値も大切にすべきだ。

犠牲者が増え続ける中、ゼレンスキー大統領は世界に対してロシアへの制裁強化を訴えました。

ウクライナ
ゼレンスキー大統領

「自由世界」と「テロ国家」の間に意味ある経済関係は残っていないはずだ。

ロシア 天然ガス供給停止へ

一方、ロシアは自国へ制裁を課す国への報復ともとれる動きに出ています。

政府系のガスプロムが6月1日からドイツへの天然ガスの供給を一部停止すると明らかにしました。

理由はロシア通貨ルーブルでの支払いを拒否したため。

デンマークでも6月1日から一部ガス供給を止めるとしていて、これまでに停止したとされるフィンランドやオランダなど多くの国に影響が出ています。

ウクライナの隣国モルドバ!

"世界最大"ワインセラーでは

ウクライナと接する小国モルドバでも深刻な事態が起きていました。

首都キシナウ近郊にあるワインの生産地「ミレスチ・ミーチ」では…

ロンドン支局
中村航記者

かなり大きなワイナリーですがワインがずらりと並んでいます。
このワイナリーではロシアのウクライナ侵攻による経済的な影響を受けているということです。

ここは全長200kmの地下空間に170万本以上のワインを保管するギネス認定もされた世界最大のワインセラー。

ここにはこんな仕掛けも…

ソ連末期のゴルバチョフ政権による禁酒政策から大切なワインを隠すために作られた空間だといいます。

年間4万人が訪れる観光スポットでしたが、戦争の影響で今年は半数になる見込みです。

さらに…

ワイナリー「ミレスチ・ミーチ」
ビオレル・ガラスさん

ワインのコンテナが港で止められた。
ウクライナのオデーサ港からルーマニアの港に移すのに1ヵ月半かかった。

モルドバワインは9割が海外に輸出されていましたが、ウクライナのオデーサの港がロシアの攻撃を受け一部が輸出できずにいたのです。

輸出できないのはワインだけでありません。

モルドバの主要産品のリンゴは実に95%がロシアへの輸出向けでしたが…

フルーツ農家「ファームプロット」
イオン・チュレイさん

トラック1台20トン分でロシアへの輸送費は2,800ドルだった。
戦争が始まってから価格が上昇し始め、そして今は1万5,000ドルまで上がった。

ウクライナを通過してロシアに運ぶ陸路が使えなくなり、迂回ルートの輸送日が上がっているのです。

フルーツ農家「ファームプロット」
イオン・チュレイさん

私たちにとってロシア依存が巨大なリクスだ。
今、輸出先をほかの市場に切り替えるように手を尽くしている。

難民支援が大きな負担

ワイン製造や農業が主産業のモルドバの経済にさらに打撃を与えているのがウクライナ難民への支援です。

こちらの家には2組のウクライナ人家族が滞在していますが家主は自分たちの生活も楽ではないと話します。

難民を受け入れている
ナタリア・クラビチョクさん

モルドバ人も何もかも値段が上がっている。
ウクライナ難民の人と暮らすと負担は更に重くなる。

モルドバでは4月には1年前より27%も消費者物価が上昇。

一方、受け入れ家庭への支援は150ユーロが1回支払われたのみです。

人口260万人のモルドバには現在、ウクライナからの難民が10万人近く滞在しています。

難民を受け入れている
ナタリア・クラビチョクさん

モルドバはヨーロッパで最も貧しい国。どの家庭も問題を抱えている。
それでも支援をしたいと思っている。

こうした状況にモルドバの大臣は…

モルドバ共和国
アナ・レバンコ内務省

われわれは自分たちの弱さを理解している。
この危機を乗り越えて発展するため外国からの支援を求めている。
情勢が変われば第2の難民流入の波が起こると理解して準備をしている。
誰も戦争の裏で置き去りにしない。モルドバは難民に国境を開き続ける

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