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[WBS]新たな局面へ!ロシア マリウポリ「制圧」宣言の狙い

ワールドビジネスサテライト(WBS)

ウクライナの東部に戦力を集中させてきたロシア軍の作戦が重大な転換点を迎えています。ロシアのプーチン大統領はロシア軍が包囲し、激しい戦闘が続いてきたウクライナ南東部の要衝マリウポリを事実上制圧したと表明し、軍事作戦は成功したと述べました。

激戦地要衝マリウポリ!総攻撃前にロシア「制圧」表明

沈痛な面持ちで棺の前に立つ女性。20日、首都キーウの攻防戦で命を落としたウクライナ軍の兵士たちの葬儀が行われました。

勝利するまで復習。他にない。

犠牲になっているのは兵士だけではありません。18日に空爆があった西部の街リビウでは巻き込まれた市民が家族に見送られました。男性は38歳でした。

彼には1年生になる息子がいた。彼は誰にも悪いことはしていない。

尊い命が奪われていきます。

なかでも重大な局面を迎えたのが南東部の要衝マリウポリです。

ロシア軍が街を包囲する中、20日に一部の市民が街を脱出しました。

この悪夢の後、休息が必要だ。私たちは地下に30日間も隠れていた。

ただ今も10万人以上の市民が取り残され、深刻な人道危機が続いています。

ウクライナ
ベレシチョーク副首相

マリウポリの人道回廊は計画どおりに機能しなかった。
ロシアが適切な停戦を実行しなかったからだ。

攻撃を強めるロシア軍に対し、ウクライナ軍の最後の砦となっていたのがアゾフスタリ製鉄所。周囲を包囲される中、立てこもったウクライナ軍が抵抗を続けてきました。

制圧を目指すロシア軍とウクライナ軍の激しい攻防が続く中、ウクライナ軍の司令官は…

ウクライナ軍司令官

最後のメッセージになるかもしれない。あと数日・数時間しか残されていない。

対するロシア側は…

ロシア・チェチェン共和国
カディロフ首長

21日の昼前後に製鉄所が完全にロシア軍にコントロールされる予定。
侵攻の手順も兵士も全部準備できた。

製鉄所に対する総攻撃を示唆していました。

そして4月21日に大きな動きが…

ロシア
ショイグ国防相

ロシア連邦軍ドネツク人民共和国の民兵はマリウポリを開放しました。

ロシア
プーチン大統領

マリウポリのような南部の重要な中心地を支配することは成功です。おめでとう。

プーチン大統領はマリウポリの市街地からウクライナ軍を排除したとして制圧を宣言。製鉄所については…

ロシア
プーチン大統領

製鉄所の攻撃は不要だ。停止を命令する。
この工業地帯はハエでも通れないよう封鎖してください。

製鉄所へのこれ以上の攻撃はせず、封鎖を続けるよう指示しました。

ウクライナはここまで公式にはロシアによる制圧を認めていません。

こうした事態について3月下旬までマリウポリで戦いっていたウクライナ軍兵士に話を聞くことができました。

マリウポリで戦った
ウクライナ軍兵士

マリウポリはすでに陥落していた。
プーチン大統領が宣言する前から分かっていた。
奪われた領土は必ず取り戻す。

ロシア"最強ミサイル"を発射!ウクライナ侵攻 世界分断

こうした中、ロシアは国際社会へのけん制を強めています。

新型のICBM、大陸間弾道ミサイル「サルマト」の発射実験に初めて成功したと発表しました。

ロシアメディアによると10個以上の核弾頭の搭載が可能でミサイルの射程はおよそ1万8,000キロメートルです。

アメリカのミサイル防衛網を突破して本土を攻撃できるとされています。

ロシア
プーチン大統領

「サルマト」は最高の戦術的・技術的特性を持ち、あらゆるミサイル防衛を突破できる。
攻撃的な言動でロシアを脅かそうとする者に再考を迫るだろう。

ロシアへの圧力を強める欧米をけん制したプーチン大統領。

これに対しアメリカは…

アメリカ
サキ大統領報道官

発射実験について事前に知らされていたのでアメリカや同盟国への脅威とは見ていない。
ロシアの侵攻に対するわれわれの対応も変わらない。

一方、ロシアのウクライナ侵攻後、初めて開かれたG20、20の国と地域の財務相・中央銀行総裁会議。ここでも対立が鮮明になりました。

オンラインで参加したロシアの代表が発言する前にアメリカのイエレン財務長官のほか、イギリス、カナダの代表などが退席。

共同声明の採択も見送られる異例の展開となりました。

日本の鈴木財務大臣は…

鈴木財務大臣

私は事実関係として退席しなかった。
退席せずにロシアを厳しく批判した。

G20に続いてい開かれたG7、主要7ヵ国の会議では協力して制裁の抜け道を防ぐとしてロシアへの経済制裁を強化していく方針で一致しました。

こういった動きにロシアに近い中国の習近平国家主席が反応。

中国
習近平国家主席

国家間の意見の相違や紛争は対話と協議を通じた解決を堅持すべき。
一方的な制裁の乱用に反対する。

世界を分断するロシアのウクライナ侵攻。

間もなくアメリカのバイデン大統領がウクライナへの追加の軍事支援について発表する見通しで、今後の情勢が注目されます。

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