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[WBS]欧米各国 武器供与を加速!ロシア マリウポリ投降を再要求

ワールドビジネスサテライト(WBS)

ロシア軍によるウクライナの東部や南部に対する攻撃が激しさを増しています。ロシア軍は東部の要衝マリウポリの掌握を目指し、ウクライナに対し日本時間4月20日夜8時以降に武装解除して降伏するよう重ねて迫っています。欧米各国は攻撃料の高い武器の供与を加速させていて戦闘は大きな山場を迎えています。

投降期限迎えたマリウポリ!人道回廊合意で非難進むか!?

ウクライナ東部での攻勢を強めるロシア軍。

ドネツク州クラマトルスク。サイレンが鳴り響く中、逃げる人たち。道端に倒れている男性は頭から血を流しています。

行こう。つかまって。

この攻撃で少なくても1人が死亡。3人が怪我をしました。

激しい攻防が続くのは南東部の要衝マリウポリでも。ロシア軍の包囲が続き、ウクライナ側は市内の製鉄所を最後の砦として抗戦しています。

その部隊の司令官を名乗る男性は…

ウクライナ軍
現地司令官を名乗る男性

これが最後のメッセージになるかもしれない。
われわれにはあと数日、数時間しか残されてないかもしれない。
500人を超える負傷者と女性や子どもを含む数百人の市民が残っている。

製鉄所の地下シェルターに兵士や民間人、1,000人以上が残っているとして国際社会に救援を求めました。

ロシアは製鉄所に立てこもるウクライナの部隊が前日に求めた投降に応じなかったため改めて日本時間の4月20日午後8時以降の武装解除と投降を求めました。

そして新たな動きが…

ウクライナのベレシチューク副首相が女性や子ども、高齢者を避難させるための人道回廊を開設することでロシア側と合意に達したと発表。

SNSで現地時間午後2時、日本時間の午後8時に集合し、マリウポリから避難することを呼びかけました。

しかし、ロシア側の妨害のよって避難が進まないことがこれまでたびたび起きています。

ゼレンスキー大統領も以前から懐疑的な言葉を投げかけていました。

ろウクライナ
ゼレンスキー大統領

ロシア支配地域に移った数万人のマリウポリ市民の運命は不明だ。

では、今回の合意により住民たちの避難は進むのでしょうか。

専門家は…

防衛研究所 防衛政策研究室
高橋杉雄室長

ロシア側がマリウポリの人道回廊についてはこれまでほとんど守っていないので、今回それを守るかどうかははっきり言って分からない。

ロシア軍の"総攻撃"に対抗!武器支援を強化 課題は砲弾

こちらはロシアが4月20日に公開した5月9日に行われる軍事パレードの予行練習。

戦闘機はロシア軍を表す「Z」の文字をつくり飛行します。

巨大な軍事力を背景にウクライナ東部に対し総攻撃を仕掛け、今月19日にはミサイル砲兵部隊が前の日の4倍にあたる1,260の標的を狙い攻撃したとしています。

アメリカ国防総省によるとウクライナの東部と南部に展開するロシア兵は10万人規模。これに対してイギリスメディアはウクライナ軍は4万人程度と伝えています。

ろウクライナ
ゼレンスキー大統領

各国が必要な武器を提供してくれればすぐにこの戦争を終えられる。

欧米各国は急ピッチで武器の追加供与を進めます。

記者

大砲などの供与を強化するか?

アメリカ
バイデン大統領

強化する。

北部での攻防では市街戦も多く短距離の武器が効果を発揮しました。

しかし、広大な土地が戦場となる東部ではより長距離の攻撃ができる大砲やヘリコプターなどの武器が必要だといいます。

バイデン政権は13日にもこうした武器、およそ1,000億円分の提供を決めましたが、近くさらに1,000億円分の支援をするとアメリカメディアは伝えています。

またイギリスやドイツもより攻撃力の高い武器を送るなど軍事的な支援を強化する方針です。

防衛研究所 防衛政策研究室
高橋杉雄室長

ドンパスにおける戦闘がこの戦争の帰趨を決めるから。
抵抗しているウクライナ軍の主力部隊が包囲・撃滅されることがあれば全体の軍事バランスがロシア有利に傾く。そうするとロシアとしては再びキーウに対して侵攻する作戦も今年の年末にかけて考えることができる。

一方で武器を供給するにあたっては砲弾にある問題が…

防衛研究所 防衛政策研究室
高橋杉雄室長

NATOは全部標準化されている。ウクライナはNATOではないので違う規格の兵器を使っているので、その規格の違いが難しい問題になる。
ウクライナが「弾が足りない」となっても簡単には供給できない。

戦争終結はいつになるのか、世界が注目する中、プーチン大統領は4月20日に教育関係の会議に出席。

ルハンシク地方出身だという子どもを前に…

ロシア
プーチン大統領

ドンバスとルハンシクの悲劇を見て、この軍事作戦を始めるしか選択肢がなかった。

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