ウクライナへ戻る人々がいる一方、避難先として日本を選んだ人もいます。テレビ東京が日本渡航前から密着しているウクライナ人女性が隔離期間を終えていよいよ日本で生きたいくために動き出そうとしています。身寄りのない人を日本としてどうサポートできるのか課題も見えてきました。
身寄りなく来日の避難者!密着21歳女性 見えた課題
日本に避難してきたウクライナ人のハンナ・メドベージェワさん(21歳)。
日本のアニメが好きで身寄りがないながらも先週、政府専用機で日本に避難してきました。
日本入国後は政府が用意したホテルに滞在。コロナ対策の隔離期間を終え、先週土曜日から外に出られるようになりました。
ハンナ・メドベージェワさん
お金をおろさないといけない。全く持っていない。
ハンナさんが日本に持参したのはズボンやシャツなどの最低限の衣服のみ。それもほとんどが最初の避難先、ポーランドで支援物資として与えられたものです。
ハンナさんがまず向かったのはコンビニのATM。
ハンナ・メドベージェワさん
とりあえずこれだけ(1万円)あれば足りるか。
ウクライナでは1ヵ月1万円あれば食費を賄えたといいますが…
ハンナ・メドベージェワさん
高い。牛乳はウクライナだと100円しない。
日本の牛乳の価格はウクライナの2倍。パンなどは4倍するといいます。
日本政府は4月11日にハンナさんのような日本に親族や知人がいない避難民に対して生活費として一時滞在先のホテルにいる間は1日あたり1,000円、出た後は2,400円を支給すると発表。
さらにホテルを出る際に一時金として16万円を支給するとしました。
ウクライナでは大学生だったハンナさん。日本でも勉強を続けることを希望していますが…
ハンナ・メドベージェワさん
とても勉強したいがお金も必要なので稼がないといけない。
経済的な自立を目指すハンナさんが向かった先にいたのは…
ハンナ・メドベージェワさん
はじめまして、ハンナです。
日本に住むウクライナ人です。日本での生活について相談できる人を探すため交流会に参加したのです。中には日本に住む娘のもとに3月末にキーウから避難してきたという人もいます。
ハンナさんは避難民の先輩たちから日本で暮らすヒントを得ようとしていました。
日本在住のウクライナ人
コンビニよりもスーパーが安い。特に大きなスーパーがいい。
日本在住のウクライナ人
「100均」はおすすめです。
ハンナ・メドベージェワさん
互いの心を理解しやすい人と会えて気持ちが落ち着いた。
日本で暮らす人のアドバイスもあり、これからの生活のために良かった。
ハンナさんは今は日本政府から食事などの支給を受けています。しかし避難生活の長期化も予想される中、避難してきた方が安心して日本で過ごせるよう民間企業が働く場所を提供するなど社会全体でウクライナ避難民を支援する仕組みもこれから大切になってきそうです。