ウクライナ情勢をめぐりNATO(北大西洋条約機構)の不拡大を求めるロシアのプーチン大統領がドイツのショルツ首相と初めてモスクワで会談しました。
ロシアはこれに先立ち、ウクライナとの国境付近で演習をしていた軍隊が撤収する様子を公開するなど事態の打開に向けギリギリの駆け引きが続いています。

ロシア一部部隊を"撤収"!ウクライナ情勢 緩和なるか
2月15日にロシアの国防省が公開した映像。鉄道に乗せた戦車が続々と運ばれていきます。

ウクライナとの国境付近で演習を行っていた部隊が撤収していく様子です。日本時間の午後6時前に突然発表したのです。

ロシア 国防省のコナシェンコフ報道官。
軍事訓練が終わり次第、部隊は通常の駐屯地に戻る。

しかしロシアはこれに先立ち、15日には黒海、14日にベラルーシでの合同軍事演習の様子を公開するなど軍事的な圧力を強めていました。


今回の一部部隊の帰還が緊張の緩和に直ちに結びつくかは不透明です。
一方、アメリカ政府は2月14日に…
ホワイトハウスのジャンピエール大統領副報道官。
ウクライナの国境付近には連日新たなロシア軍の到着が確認されている。

軍事侵攻はいつ始まってもおかしくない。

職員の安全を確保するため、ウクライナの首都キエフにある大使館の機能を西部のリビウに一時的に移すと発表。

緊張が一段と高まる中、ウクライナのゼレンスキー大統領が演説で訴えたのは…
2月16日は"攻撃の日"になるというが、われわれはこの日を"団結の日"にしよう。

一部のアメリカメディアが政府関係者の話として16日にもロシアが侵攻する可能性があると報じていた中、国民に動揺しないよう訴えました。

そして2月15日の午後7時過ぎ、岸田総理はゼレンスキー大統領と電話で会談。
外交努力を粘り強く行っていくことで緊張緩和につなげていくことで一致した。

岸田総理はまたロシアがウクライナに侵攻した場合、G7(先進7ヵ国)と連携しながら制裁を含めた対応を検討すると改めて強調しました。
