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[WBS]ラブロフ外相 中国・インド訪問!ロシア外交活発化の狙い

2022年3月31日

ワールドビジネスサテライト(WBS)

日本政府は3月31日にウクライナの首都キエフの呼称がロシア語に由来していることから今後はウクライナ語の読み方に基づいた「キーウ」に変更すると発表しました。

日本政府 ウクライナ呼称を変更!首都「キエフ」は「キーウ」に

ウクライナは以前から日本政府に対して呼称の変更を求めていて日本政府はロシアからの進行を受けるウクライナの意向に応えたかたちです。

また原発事故があったチェルノブイリを「チョルノービリ」に変更するなどウクライナのほかの地名についてもウクライナ語の読み方に基づいた呼称に変更されます。

テレビ東京は首都キエフを「キーウ」にするなど今後はウクライナの地名は現地のウクライナ語に基づいた呼び方に変更してお伝えしていきます。

そのウクライナ情勢ですが事態は打開の見通しが立っていません。イタリアのドラギ首相は31日にプーチン大統領との電話会談でプーチン大統領がゼレンスキー大統領との首脳会談は時期尚早だと述べたと明らかにしました。

プーチン大統領 対ウクライナ!首脳会談は「時期尚早」

ロシア軍は首都キーフ周辺などでの軍事作戦を大幅に縮小すると表明していますが、一部の地域でウクライナ軍が奪還したとみられる地域はあるもののいまだに首都周辺で攻撃を続けています。

一方でいまロシアが活発化させているのはラブロフ外相による外交活動です。停戦に向けた動きにこれはつながっていくのでしょうか。

ロシア2つの"作戦変更"!

キーウ後退の狙いは?

首都キーフ郊外の町イルピン。ウクライナ軍が奪還したことを受けて瓦礫から遺体を運び出し、地雷を除去する作業が続いています。

その合間にもロシア軍はキーフでの軍事作戦を縮小するとしたものの攻撃は現在も続いています。

ウクライナのゼレンスキー大統領。

ロシア軍は撤退したわけではない。われわれウクライナ軍の反撃の結果だ。

アメリカ国防総省はキーウに配置されたロシア軍の2割ほどが移動したものの部隊の再編成だと分析しています。

アメリカ国防総省のカービー報道官。

移動した部隊のうちいくつかはベラルーシに配備されたとみている。

一つとして進行前の拠点には戻っていない。

ロシア国防省はキーウなどでの作戦は達成されたとして今後は東部の2つの州の制圧に集中すると表明しました。

果たしてロシアの方針は変わったのでしょうか。専門家は…

軍事ジャーナリストの黒井文太郎さん。

東・南の方から制圧地域を広げることを考えているかもしれないし、そちらを陽動作戦として、突然キエフに押し寄せることもないわけではない。

プーチン大統領は言ったことを自分から引いたことはない。諦めていないと思う。

方針は今後の状況次第で変わる上に最後はプーチン大統領の判断だと指摘します。

そのプーチン大統領をめぐり欧米から相次いで気になる指摘が…

ホワイトハウスのべディングフィールド広報部長。

プーチンは「軍が正確に情報を伝えず判断を誤った」と考え、軍と緊張関係にある。

ロシア軍がプーチン大統領に正確な情報を伝えず、その結果戦況を見誤り前線各地で混乱を招いているといいます。

イギリス政府通信本部のフレミング長官。

ロシア軍は武器を失い、士気を失い、命令に従わず、自ら軍備を放棄して、ひいては誤って自軍の飛行機を撃ち落としてしまっている。

プーチンが事態を大幅に見誤っている兆候が強まっている。

ロシアは今後どう動くのでしょうか。

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