長期化の懸念が高まっていますがウクライナからすでに360万人以上が国外に避難しました。そのうちおよそ6割の避難民を受け入れる隣国のポーランドでは一時的な避難民ではなくて移住者として人々を捉え始めていて支援のあり方も大きく変化しています。

侵攻1ヶ月で避難民の心境も変化!支援のあり方探るポーランド
田口智也記者。
ウクライナとの国境です。開戦から1ヵ月経った今も多くの避難民の方がポーランドに入ってきます。

避難民が押し寄せるウクライナとの国境。世界各国から集まったボランティアが支援物資の提供に追われています。

国連の担当者は…
UNHCR広報官 シャビア・マントゥー氏。
避難民は毎日、毎時間、国境を渡っていて今後も数は増え続けると見込んでいます。

ポーランドにはこの1ヵ月で200万人以上が非難しました。

国境近くの町プシェミシル。

当初、避難民であふれた鉄道駅はいま落ち着きを取り戻しつつあります。
駅から3キロほど離れた場所には支援拠点が作られ、シャトルバスも運航。システムが整ってきたといいます。

こうした中、避難民の心境にある変化が…

避難してきたウクライナ人。
仕事を見つけて生きていかないと。

今日にでもウクライナに帰りたいけれど、それは不可能だから。

一時的な避難ではなく移住を視野に入れる人が増えているようです。


ただ移住するための課題となるのが言葉の問題です。

こちらは地元の大学の教室ですが、こちらではウクライナから避難してきた方のために無料のポーランド語教室が開かれています。

避難してきた人々の多くはポーランド語が話せません。大学のスタッフや学生たちが彼らにポーランド語を教える活動を先週から始めました。参加を希望する人は200人を超えました。

キエフから避難してきた女性(45歳)。
チャンスを与えられたので頑張らなくては。仕事を探してみる。

避難民のために国際社会がすべきことは、担当者は事態の長期化に合わせて支援のあり方も変えるべきだと語ります。
マリー・キュリー・スクウォドフスカ大学のアンナ・ドゥニン・ドゥドコフスカ教授。
組織的なシステム構築が必要。仕事と言語は基本で優先事項。
