押し寄せる避難民…小さな隣国モルドバでは
G7などでも話し合われる予定の人道支援。避難者を受け入れてきた周辺国も厳しい状況です。その現場を取材しました。
ウクライナからの避難者受け入れで緊迫しているのが隣国のモルドバ。

人口260万人のこの小さな国に36万人もの避難民が押し寄せています。

中村航記者。
いま降りてきている人たちがウクライナから国境を超えて一旦ここでバスを乗り換えます。大きなバスやモルドバ国内に行く小さなバスに乗り換えます。

ウクライナとの国境付近には避難民を支援する多くの団体が集まっています。
こちらは地元の団体。温かいボルシチのほか、Wi-Fiや充電設備などを提供しています。

モルドバの支援団体、アレックス・カターヌさん。
モルドバは貧しい国だけど心は大きいんだ。

モルドバはヨーロッパで最も貧しい国と言われ支援の負担が重くのしかかります。そこで海外から続々と支援がやって来ました。

イタリアからは医療関係の団体。

フランスからは子どもや女性の生活を支援する人々が集まりました。

フランスの支援団体 PMHのエロディー・ゲニョンさん。
国籍も組織も飛び越えて人が人を助けるために集まった。

モルドバで支援にあたる人々の中には日本のJICA(国際協力機構)の姿も。各地にいる世界中の医療班の活動の記録を毎日集め分析する協力をしています。
JICA日難民支援 調査団の久保達彦団長。
資源配分を適切に行うことが結果的に避難民の健康を守ることにつながるので地味な仕事だが大切な仕事として取り組んでいる。

こちらはウクライナから避難してきたエレナさん。小さな娘と母親と支援の枠組みで用意された場所で一時的な生活を始めています。

「なぜここに来たのか」と言われると思ったら逆だった。

人々は本当に優しくて親切だ。
