アメリカ元国防長官を単独取材!緊急首脳会談のポイントは
停戦交渉は決着するのでしょうか。アメリカのオバマ政権で国防長官を務めたヘーゲル氏がテレビ東京の単独インタビューに応じました。
在任中にロシアのクリミア併合を経験したヘーゲル氏はロシアの姿勢をこう分析します。
ロシアとウクライナの外交官は交渉を重ねているが、停戦交渉は実際に何の成果も出ていない。
戦争の終結と外交的解決について議論すると同時にロシアはウクライナを容赦なく攻撃し続けるだろう。
交渉の裏で攻撃を加速させるやり方はプーチンのお気に入りの戦術。
ロシアのウクライナ侵攻から間もなく1ヵ月。
未だ解決の糸口が見えない中、3月24日にG7とNATO(北大西洋条約機構)が相次いで緊急首脳会議を開催します。
ヘーゲル氏は進行後初めて主要国のトップが対面するこの会議の重要性を指摘しました。
今回の会議は決定的に重要だ。
バイデン大統領とNATO、EUの全ての首脳が初めて顔を合わせ、どうすれば戦争を止められるか選択肢や可能性を話し合う機会になるからだ。
ワシントン支局の中村寛人記者。
「今回の首脳会談で期待する成果は?」
どんな合意や取引もロシアとウクライナを巻き込む必要がある。
まずはプーチン大統領をどこかの時点で巻き込むことが鍵になる。
しかし、そのプーチン大統領はここまで強硬姿勢を崩さず、核ミサイルの使用もチラつかせながらNATOを牽制し続けています。
核を使用すれば第3次世界対戦に突入し、その破壊は想像を絶するものになるのでプーチン大統領が核を使うことは難しい。
ただあらゆる事態を想定し、最悪の事態にも対応できるよう準備しておかなければならない。