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[WBS]緊迫するウクライナ情勢!日本も異例の「措置」を決定

2022年2月9日

ワールドビジネスサテライト(WBS)

緊張が高まるウクライナ情勢。2月8日に入ってきた映像ですが、アメリカ軍がウクライナとの国境に近いポーランドの街に続々と到着しています。またロシアも10日から始まる隣国ベラルーシとの合同軍事訓練のため多くの車両を展開する映像を公開しました。

日本も2月8日に異例な措置を決めるなど世界で衝突への備えと回避を模索する動きが続いています。

日本も異例の対応決定!ウクライナ国内は今

2月8日に経済産業省を訪れたアメリカのエマニュエル大使とEUのフロア大使。

萩生田経済産業大臣。

両大使から欧州へのLNG融通の依頼を受けた。

日本への安定供給が確保されることを大前提に依頼に対して協力することを決定した。

ウクライナ情勢がさらに緊迫化した場合、ロシアがヨーロッパへの天然ガス供給を止める可能性があり、それに備えるため日本に協力を要請しました。

これを受け日本政府は3月から余剰分をヨーロッパに振り分ける異例の措置を取ることを決めました。

車上で回るレーダー。こうした中、ロシアは10日から始まるベラルーシとの合同軍事演習のため、最新のミサイル防衛システムをウクライナとの国境付近に運び込む様子を公開しました。

一方、アメリカも防衛目的としてポーランドなどに大規模な部隊の駐留を始めています。

こうした状況について駐日ウクライナ大使は外交的解決のため国際社会の支援を求めました。

ウクライナのコルスンスキー大使。

ロシアは攻撃しないというなら、なぜ国境の軍隊が毎日増えていくのか。

偶発的なことでさえ、引き金になって軍事対立につながりかねない。

国際社会にこの問題に関わってほしい。より多くの関与が必要な状況になっている。

緊張が増す中、ウクライナ国内はどのような状況なのでしょうか。

日本に留学経験がある首都キエフに住むオーレクサンダーさん。

ウクライナ人はそんなに緊張感はない。落ち着いている。

ドルのレートがちょっと上がって、ウクライナの通貨がちょっと下がった感じ。

今のところロシアやアメリカの動きによって日常生活に大きな変化はないといいます。

2014年から戦争で亡くなった人たちの写真。

ただ、過去の紛争の経験から戦争への懸念は小さくないようです。

戦争はウクライナ次第ではない。ロシア次第。

ロシアとの緊張がなくなったらいいと思う。

侵攻への警戒を強める一方、回避に向けた外交も活発化しています。

フランスのマクロン大統領はウクライナとドイツを相次いで訪問。

最優先は戦争の回避。欧州の平和と安定にあらゆる手を尽くす。

戦争という言葉で危機感をあらわにしました。

ドイツのショルツ首相は15日にプーチン大統領と会談する予定で、衝突を回避し、協議を進められるのかギリギリの首脳外交が続きます。

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