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[WBS]民間人の犠牲広がる!"500人避難"の劇場に空爆

2022年3月17日

ワールドビジネスサテライト(WBS)

こちらの写真、南東部に位置するマリウポリ市内のものですが、中央に赤い屋根の建物が写っています。

ここは劇場ということですがロシア軍の爆撃を受け破壊されました。実はこの劇場、避難施設として活用されていて、直前には500人を超す市民が居たということです。

激化する攻撃によってウクライナでは民間人の犠牲が広がっています。

ウクライナ 避難所に爆撃!停戦交渉 合意に向け前進!

14日に撮影された衛星写真。劇場のそばの広場には文字が書かれています。

ロシア語で「子どもたち」。ロシア軍に対して子どもが建物の中に避難していることを上空から見て分かるように示そうとしたのでしょうか。

しかし避難施設として使われた劇場は16日、爆撃で破壊されました。

国際人権団体はこの劇場に最近まで500人以上が避難していたことを確認。ただ爆撃の時点で何人が建物に居たかは分かっていません。

ウクライナのゼレンスキー大統領。

何百もの人々が避難のために隠れていた建物が破壊され被害はまだ分からない。

ロシアの行為に胸が張り裂けそうだ。

建物では救出活動が続いていて、生存者が発見されたとの情報も出ていますが、詳しい被害の状況は不明です。

ロシア当局はこの爆撃について否定しています。

さらに…

地元の消防隊。

ホースを引っ張って!

首都キエフでは早朝に集合住宅が爆撃され、1人が死亡。

第2の都市ハリコフでもスーパーが爆撃を受け、3人が死亡するなど各地で深刻な人道危機に直面しています。

ミサイルのようなものが撃たれて、ボンボンと爆音が響き火災が起きた。

こうした中、急がれるロシアとの停戦交渉。

ゼレンスキー大統領は…

私たちの平和のためにウクライナの交渉団はロシアと話し合う。

ウクライナのための交渉は継続している。

ウクライナの停戦交渉団のメンバーは両国が署名する文書の準備が進んでいるとしていて、ロシアの立場は軟化し、近く停戦すると確信しているとコメント。

一方のロシア側はラブロフ外相が16日にNATO(北大西洋条約機構)にウクライナが加盟しないことを条件に安全を保障する形での合意に近付いていると明かしました。

交渉進展の兆しが見られる一方、ロシアが実効支配するクリミア半島の帰属など根本的な対立も残っていて、停戦合意が実現するかは不透明なままです。

戦線の拡張と民間人の被害拡大に伴い避難する人の数も急増。国連によるとその数は300万人を越し、半数近くが未成年者だとしています。

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