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[WBS]各研究施設を再攻撃!ロシア軍 キエフ中心部まで15キロに接近

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ロシアのプーチン大統領はベラルーシのルカシェンコ大統領との会談でウクライナとの停戦交渉について「前向きな進展があった」と述べました。

プーチン大統領 停戦交渉で「前向きな進展があった」

ロシアのプーチン大統領。

日々続けている停戦交渉で一定の前向きな進展があった。

プーチン大統領は交渉担当から報告があったとしていますが、詳細については明らかにしていません。ただ、これまでの停戦交渉でロシアのウクライナの主張の隔たりは大きく、プーチン大統領の言葉の真意は不明です。

このウクライナ情勢ですがここに来てさらに状況は緊迫してきました。アメリカの国防総省高官によるとロシア軍が首都キエフに向けさらに進軍し、中心部から15キロまで迫っているということです。また核物質を扱う研究施設にも攻撃するなど緊張が高まっています。

ロシア軍が首都に進軍!核施設などへの攻撃も続く

雪の残る道を進むウクライナの兵士たち。

装甲車で村を占拠したやつらの掃討に行くところだ。

情報によれば大隊がいるはずだ。

すでに首都キエフの近郊が戦場となっています。

戦車2両が接近。繰り返す…

藪の中に身を隠した兵士たちにも砲撃の音や銃声が絶え間なく響きます。ロシア軍はウクライナ東部や南部で支配地域を広げているほか、首都キエフへの侵攻を見据え部隊を再構成したと見られていて、街の東西の両側から迫っています。

ロシアはウクライナでの進軍の様子だとする映像を公開。

アメリカ国防総省の高官はロシア軍はキエフの中心部からおよそ15キロの地点まで迫っていて首都の包囲に向けて攻勢を強めていると分析します。

キエフの北西にあるイルピンでは怪我をしている人や高齢で動けないため留まっていた人たちも避難を始めました。

もう何日も食べていない。基本的に何も残っていないんだ。

町の半分ではガスも電気も水もない。

ぎりぎりまで町で耐えたがおばあちゃんは93歳。避難させてあげたい。

市民の避難はウクライナ全土で続いていて首都キエフでは市民の半数がすでに町を離れたといいます。

一方、残った人たちの中には新たに領土防衛隊に入隊する人も。届いたばかりの対戦車兵器を使うため訓練を受けていました。徹底抗戦の構えです。

ウクライナに栄光あれ、英雄に栄光あれ。

ウクライナのゼレンスキー大統領。

私たちは戦略的な転換点を迎えた。勝利にはまだ時間と忍耐が必要だ。

首都キエフ近くまでロシア軍が迫る中、強気の姿勢を語ったゼレンスキー大統領。

その大統領の元でデジタル担当副大臣を務めるボルニャコフ氏にテレビ東京は単独インタビューを行いました。

「ゼレンスキー大統領は元気か?」

ゼレンスキー大統領は元気でやっている。

ここ数日、ロシア軍は進軍していない。ウクライナ軍が食い止め、立ち往生している。

キエフ以外のウクライナ各地でロシア軍による攻撃が相次いでいます。その矛先は原発などの核関連施設にも…

ロシア軍は10日に第2の都市ハリコフにある核物質を扱う「物理技術研究所」を再び攻撃。付近の宿舎で火災が起きました。

さらに南部にある南ウクライナ原発にむけて進軍しているといいます。

こうした中、ウクライナはロシア軍が制圧したチェルノブイリ原発との全ての通信が途絶えたとIAEA(国際原子力機関)に報告しました。

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