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[WBS]長期避難へ支援強化!子どもを豪華施設で受け入れ

2022年3月7日

ワールドビジネスサテライト(WBS)

宇井五郎記者。

こちらはポーランド南部クラクフです。ウクライナとの国境とは車で3時間ほど内陸ある街ですが、ここにも避難者の方がどんどん増え始めています。

私が今いるのは1年ほど前に破綻したショッピングモールです。実は今ここを避難所にする計画が始まりました。内装を変える工事が始まっています。

こちらの部屋では左右に4つづトイレの個室が8つ作られているところです。

その隣はもともと女性のアパレル店でしたが、テーブルと流し台が設置されてキッチンになる予定です。

また別のフロアではアパレルの店に残っていたハンガーを利用して寄付された洋服を避難者が選びやすいよう陳列する作業も始まっています。

ここでは300人ほどが長期の滞在も可能なようにする計画です。避難生活の長期化が避けられない中、ある豪華な施設を使って子どもたちを守ろうという取り組みもこの街では始まっています。

ウクライナ危機 避難150万人!

長期か備え「式場」を幼稚園に

クラクフで開かれた抗議集会。

避難したウクライナ人。

キエフから来た。

立ち止まって水を飲むのも怖かった。

常に戦車などが周りにいる状態だったから。

まだ小さな子どもの姿も少なくありません。こうした子どもたちを守ろうと新たな支援が始まっていました。

世界遺産にも登録されているこのエリア。16世紀に建てられたという建物に入ってみると…

ボランティアの女性。

ここに臨時の子ども向けデイケアを作ります。

シャンデリアが煌めく豪華な作り。もともと貴族が住んでいた建物で、今では結婚式場やイベント会場として使われています。

ここで来週から避難してきた3~6歳の子どもを受け入れようという計画です。

25人ずつ4クラスを設け、両国の国旗にちなみ、黄組、青組、白組、赤組にするのだそう。

計画を主導するポーランド人のビスピング・アダミック・カロリーナさん。自身も3人の子どもを持つ母親です。

この計画の目的は子どもたちの芸術・音楽・遊びなどの成長と安心感を確保すること。

今、祖国で何が起きているか、できるだけ考えさせないようにしてあげたい。

国境越え内陸部に向かう人々

カロリーヌさんたちはボランティアの保育士を集めているほか、子どもたちの心のケアのためにカウンセラーも常駐させる計画だということです。

ロシアの攻撃が続き、先行きの見通しが立たない中、こうした長期化を睨んだ支援もより重要度を増しています。

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