EU(ヨーロッパ連合)は3月2日にロシアに対し、国際決済のネットワーク「SWIFT」からロシアの銀行を7行を排除する制裁を発動しました。ロシアの通貨ルーブルの下落に拍車がかかる可能性があります。
こちらは日本時間の3月2日午前5時時点のロシアが制圧したとされる地域です。首都キエフの周辺に迫っていますが、3月1日から制圧の地域はほとんど変わっていません。ロシア側の侵攻が滞っているとみられています。ただ市内に向けてミサイルが打ち込まれ、民間人の被害も拡大しています。
ウクライナ侵攻 民間人の被害拡大!首都キエフ テレビ塔にミサイルも
激しい攻防が続くウクライナ。
第2の都市ハリコフでは警察や大学などが爆撃を受け消火活動が続いていました。
ロシアは連日、行政や銀行などの建物を次々と攻撃。亡くなった人や怪我人が続々と運び出されていきます。
建物の窓はガラスだけでなく枠ごと吹き飛んでいて衝撃の大きさを物語っています。
飛行機がやってきて光ったと思ったら爆発が起きた。どこを狙ったかは不明だ。
ミサイルは住宅地にも被害をもたらしました。この24時間で21人が死亡、112人が怪我をしたとしています。大都市を中心に非軍事施設が標的に。
ロシア軍が攻撃してきた。恐ろしい。なぜ?私たちは一般市民なのに。
首都キエフでも…
ロシアがバビ・ヤールを攻撃している。
ゼレンスキー大統領。
今?
今、爆弾を落としている。
「追悼施設?」
そう。
これがロシアだ。さぞ、めでたかろう。
攻撃を受けたのは大統領府からわずか6キロほどのところにあるテレビ塔です。
2発のミサイル攻撃で通行人ら5人が死亡。しかも、テレビ塔の近く、バビ・ヤールと呼ばれる場所にあるホロコースト、ナチスによるユダヤ人虐殺の追悼施設も被害を受けました。
歴史を学んだ人はバビ・ヤールがキエフの重要な場所と分かっている。
ヨーロッパにとっても特別な場所だ。
ロシアはホロコーストの犠牲者を2度殺した。
ゼレンスキー大統領は厳しく非難しました。
ロシアによる一連の攻撃についてウクライナ側はジュネーブ条約で制限されている気化爆弾やクラスター爆弾をロシアが使用していると非難。
アメリカ国防総省は「現時点で気化爆弾の搭載や仕様は確認できていない」としていますが、キエフのへの侵攻が滞っているロシアが作戦を変更する可能性はあると警戒しています。