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[WBS]ロシアへ追加制裁表明!和平交渉開始も戦闘続く

2022年2月28日

ワールドビジネスサテライト(WBS)

2月28日に始まったウクライナとロシアの停戦交渉。ロシアの軍事侵攻に対して徹底抗戦の構えを崩さないウクライナ、両社の隔たりは大きく交渉は油断を許さない状況です。こうした中、欧米や日本などはさらなる制裁を打ち出し、ロシア経済への影響が出始めています。

ウクライナ危機 停戦は?ロシア侵攻後 初の直接交渉

ウクライナの首都キエフ。大きな煙が立ち上っています。

撮影された写真にはキエフに向かうロシア軍の車列が捉えられていました。車列があった場所はキエフから北におよそ60キロの地点で、戦車など数百台が5キロ以上の列となっていたということです。

アメリカのシンクタンクがまとめたロシアの制圧地域。侵攻がキエフ中心部に迫っていることが分かります。

AP通信によるとウクライナでの民間人の犠牲者は14人の子どもを含む352人になったということです。

キエフで地元メディアの記者として働く寺島朝海さん。キエフに残り現地の様子を伝え続けています。

土曜日の夜は危機感があった。

空襲で被害にあったアパートはよく通って見てたし、友達の家の近くでもある。

きのうの昼は近くで爆発があって地震のように3秒くらい揺れた。

爆発音が多かった土曜日から月曜日の8時まで外出禁止令が出ていたといいます。

「いまお昼12時だと思うがどういう状況?」

サイレン音は朝から2回聞こえたが爆発の音は聞こえていない。

スーパーも開いているし、電気も通り、水も出る。

スーパー寄ってきたがすごい混んでいた。

双方の戦闘が続く中、2月28日にロシアの軍事侵攻後、初めてとなる停戦交渉がウクライナと接すベラルーシの国境付近で始まりました。

交渉前にロシア代表団からは…

ロシア代表団のメジンスキー大統領補佐官。

衝突で1時間おきにウクライナ兵士に新たな犠牲者が発生している。

できるだけ早く合意したい。だが合意は双方の利益に合致する必要がある。

交渉の冒頭、仲介国となったベラルーシの代表からは…

ゼレンスキー大統領とプーチン大統領が同意したように皆さまは完全に安全な状況にある。

それはわれわれの聖なる義務だ。

今回の交渉過程で全ての危機の解決法を見つけると心から期待している。

交渉でウクライナ側はロシア軍の速やかな停戦と軍の撤退を要求した模様です。一方のロシア側はウクライナの非武装化とともにNATO(北大西洋条約機構)に加盟しないことを確約するよう要求したと見られます。

ロシアは交渉を通じて事実上の降伏を促す狙いがあると見られますが、ウクライナは降伏しないし、領土も諦めないとの立場を崩していないため停戦につながるかは不透明です。

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