イーロン・マスク氏による買収騒動で混乱が続くTwitter。25日にオンラインで開催れた株主総会では会社側が提案していた取締役の再任議案が反対多数で否決されました。一体何が起きているのか、ニューヨークから伝えてもらいます。
ツイッター 総会で株主が「NO」!マスク氏の買収に影響も?
ニューヨーク支局
手塚明日香記者

私はいまTwitter社のニューヨーク市内にあるオフィスにいます。
現在こちらは午前9時をまわり出勤の時間帯ということもあり、時折Twitter社の社員が扉から出入りする姿も見られます。
今回の株主総会ではマスク氏による買収案は採決されませんでした。
その代わりに大きなテーマとなったのが取締役の再任をめぐる問題です。
Twitterは投資ファンドの幹部イーゴン・ダーバン氏の取締役への再任案を提出していました。ところが複数の上場企業の役員を兼務していることなどを理由に株主からの賛成を得られず否決されました。
ダーバン氏はマスク氏との交渉でも初期の窓口になっていたことから今後のマスク氏の買収交渉にも影響する恐れがあります。
佐々木明子キャスター
マスク氏は今後どう動きそうでしょうか?

ニューヨーク支局
手塚明日香記者

マスク氏はTwitterの買収を一時保留すると表明しましたが、まだ買収事態には意欲を示していて資金調達を進めている模様です。
Twitterに詳しい専門家はマスク氏のこうした一連の行動や発言は買収価格を下げようと揺さぶるためだとみています。
ハイテク企業に詳しいウェドブッシュ証券
ダニエル・アイブス氏

リスクの高いポーカーゲームのようなもの。
これにより取締役会を追い詰め、買収価格を下げようとしている。
12ラウンドのボクシングのようなもの。まだ3ラウンド目でしかないだろう。
一方、この専門家は実際にマスク氏がTwitterを買収する確率は40%程度で、最終的に買わない可能性も高いとみています。
果たして本当に買収が行われるのか、Twitter社との駆け引きが続きそうです。