アメリカの電気自動車大手テスラのイーロン・マスクCEOがツイッターの買収を提案したことに世界の関心が高まっています。そこにはどのような狙いがあるのでしょうか。
マスク氏「言論の自由のため」!ツイッター買収 実現可能性は
突如明らかになったイーロン・マスク氏のツイッターの買収提案。
14日にマスク氏はカナダで開かれたカンファレンスイベントに登場。
買収提案の理由についてこのように語りました。
イーロン・マスク氏
ツイッターは町の広場のような存在。言論の自由のための場をつくることが重要。
これまでもツイッターの新たなプラットフォームの必要性などを訴えてきたマスク氏。
言論の自由とは何を意味するのでしょうか。
ビジネス戦略分析が専門
立教大学ビジネススクール
田中道昭教授
マスク氏はできる限りツイッターを自由に意見が言い合える世界にしたい。
利用者に対しどういう仕組み・方針で運用されているのか情報開示を広げていく。
現在ツイッターでは一旦投稿した文章をあとから編集することはできません。書き換えを認めると閲覧者が混乱することが理由だとされていますが、マスク氏はこうした機能を変えようというのです。
マスク氏の買収提案に対してツイッター社は取締役会が慎重に検討し、当社とすべての株主にとって最善と思われる措置を決定するとのコメントを発表しました。
アメリカの現地メディアによるとツイッター社はマスク氏以外の既存株主に新株予約権を割り当て、マスク氏の持ち分を引き下げる買収防衛策の導入を検討しています。
これを導入すれば両者は敵対関係に踏み込むことになります。
現在ツイッター株のおよそ9%を保有するマスク氏。残る全株を1株あたり54ドル20セントで取得することを提案しています。これには400億ドル、日本円でおよそ5兆円が必要だといいます。
この計画を疑問視する投資家も多かったのか14日のツイッターの株価は前日比1.7%安で終えました。
果たして買収は実現するのでしょうか。
ビジネス戦略分析が専門
立教大学ビジネススクール
田中道昭教授
買収価格を引き上げる、あるいはTOB(株式公開買い付け)に打って出ることに。いずれにしても買収の価格は引き上げないとまとまらない。