半導体の生産で世界トップの台湾の半導体メーカー「TSMC」がテレビ東京の単独取材に応じ、現在、熊本県で建設中の工場のほかに新たに日本国内で工場の建設を検討していると明らかにしました。
台湾半導体TSMC幹部が表明
「日本で新工場を検討」
台湾の半導体大手TSMC。世界の先端半導体の6割以上を1社で生産するトップ企業がテレビ東京の単独取材に応じました。
TSMCのアジアとヨーロッパを統括するクリフ・ホー上級副社長。日本での新たな戦略について初めて語りました。
番組スタッフ
日本でもう1~2ヵ所新工場を建設するか?
TSMC
クリフ・ホー上級副社長
今は熊本の効果を見ているが、次の計画は排除しない、検討している。
現在、建設している熊本工場に次いで、日本で新たな工場の建設を検討していると初めて明言しました。
TSMCは熊本の新工場で自動車やデジタル機器向けの半導体の生産を目指しています。
総投資額は1兆2,000億円で、そのうち4,700億円あまりを日本政府が補助することになっています。
熊本工場に次ぐ新たな工場建設の条件に挙げたのは…
TSMC
クリフ・ホー上級副社長
市場とニーズとコストを評価すべきだ。
どこにどんな工場を建設すべきか、コストに見合うか、政府からのサポートが得られるか、これらをすべて考慮しなければなりません。
日本政府との連携を重視し、新工場建設を検討していくと述べました。
TSMCが日本で新たな工場の建設を検討していることについて、経済産業省の幹部は…
経産省幹部
1棟目の建設が決まった当初から2棟目、3棟目と増やしていきたいとTSMCは考えていただろうし、われわれも考えていた。
ただし、生産のスピードやコストなど十分な成果が得られない限り、次にはいけないので注視しているところだ。