韓国のサムスン電子は23日にアメリカに最先端の半導体工場を建設する計画を発表しました。
投資規模はサムスンのアメリカでの投資としては過去最高の2兆円に上ります。
半導体不足が世界的に深刻となる中で日本も含めて今世界で半導体製造工場の誘致合戦が加速しています。

半導体工場誘致合戦が加熱!サムスン電子2兆円規模の新工場
橋爪みなみ記者。
こちらは熊本県菊陽町にあるTSMCの工場建設予定地です。まだ更地の状態でこれから工事が進むものと見られます。

この場所に建設されるのが世界最大手の半導体受託生産会社、台湾のTSMCの熊本工場です。

2024年までの稼働を目指しています。
ここを11月24日に訪れたのが萩生田経済産業大臣です。

世界的な半導体不足が深刻化する中、TSMCの誘致は日本政府にとっても悲願でした。

TSMCが日本に根付き、地域と共に歩んでいくことができるよう県や町とも密接に連携してサポートしていきたい。

政府は8,000億円規模を見込む事業費のうち、半分程度を補助金で支援する方針です。

そこまでして政府がTSMC誘致で狙うのは日本の半導体産業の復活です。

TSMCの地場産業や地場企業との連携など半導体産業基盤の強化に向け解決すべき課題について改めて確認した。

萩生田大臣は11月24日に地元の日本企業との連携を強調。そして、半導体関連企業の経営者らと意見交換をしました。

そのうちの一つ、オジックテクノロジーズを訪ねると…

オジックテクノロジーズの金森秀一社長。
半導体はすごく熱を持つが放熱するための表面処理をしている。

こちらは半導体の耐熱性や耐久性など性能を高めるためのメッキ加工をしている会社。

TSMCに期待することとは…
技術的な交流などをやっていく。

半導体を九州全体で人材育成しながら、産業と連携しながら、九州の半導体シリコンアイランド復活ということに持って行ければ。

こうした地元企業との連携によって日本の半導体企業が活性化されることで政府は将来的に半導体供給網の強化につなげたい考えです。

一方、アメリカでも大きな動きが…

拍手で迎えられた右の男性は半導体受託生産で世界2位のサムスン電子の金奇南副会長です。

サムスンの歴史の新たなページを祝いたい。

テキサス州のアボット知事。
サムスンはここに最先端の半導体工場を作ります。テキサスを選んでくれてありがとうサムスン。

サムスンは23日にアメリカ・テキサスにおよそ2兆円を投じ、新たな半導体工場を建設すると発表。

2024年の稼働を目指すこの工場、アメリカでの建設を決めた背景にあるのはバイデン政権が用意する巨額の補助金、その規模は業界全体に対しておよそ6兆円とされています。

半導体産業の発展のためのバイデン政権の支援に大変感謝する。
