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[WBS]トヨタ自動車!クラウン刷新 世界展開で復権目指す[トヨタ自動車株式会社]

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トヨタ自動車は7月15日に国産高級車として知られるクラウンの新型モデルを世界初公開しました。戦後、欧米の技術協力が一般的だった時代に純国産で開発したクラウンは日本の経済成長を象徴するブランドになりましたが近年では販売が低迷していました。今回、トヨタは大胆な改革でクラウンブランドを刷新し、世界展開に踏み切ります。

新型クラウンで「明治維新」!?"16代目"4車種で世界に挑戦

トヨタの新車発表会の会場にずらりと並んだ車。全てクラウンです。誕生から67年、歴代15モデルが勢揃いしました。

そして午後1時半。

トヨタ自動車
豊田章男社長

日本が豊かになる勢いを象徴していた車。それが初代クラウンだった。
日本の歴史に重ね合わせれば徳川幕府の江戸時代も15代で幕を閉じた。
何としてもクラウンの新しい時代をつくらなければいけない。
16代目のクラウン、日本の歴史に重ね合わせれば明治維新。
ご覧ください、新しい時代の幕開けです。

新型クラウンとして現れたの4台の車。

伊大知明宏記者

こちらが今回発表された新型クラウンです。従来のセダンタイプに加えて一堂に4タイプのクラウンを発表しました。

同一ブランドで複数の車種を出すいわゆる郡戦略をクラウンとして初めて採用。SUVとセダンの中間に位置するクロスオーバータイプは今年秋に、ほかの3車種も1年以内に発売する計画です。一貫してセダンにこだわってきたクラウン、刷新を諮った背景にはある危機感が…

トヨタ自動車
豊田章男社長

このままではいつかクラウンはなくなってしまう。

終戦から10年が経った1955年、初代クラウンが誕生しました。日本の経済成長とともに順調に販売台数を伸ばしてきたクラウン。大卒の初任給が1万円ほどだった当時、およそ100万円する超高級車でした。排気量1,500ccのエンジン。今も走行可能な初代クラウンに乗せてもらうと

番組スタッフ

乗り心地は高級感がありますね。

なんといっても特徴的だったのが観音開きのドア。乗り込みやすさや座り心地の良さが話題になりました。

神奈川トヨタ自動車
加藤久雄さん

2代、3代、4代とクラウンは続いていくのですが、トヨタのものづくりの中でクラウンはその当時その当時の最高の技術を搭載するというのがある。

そして「いつかはクラウン」のキャッチコピーで一世を風靡した7代目クラウン。順調に販売台数を伸ばし、1990年には20万台を突破。販売台数はピークに達しました。

番組スタッフ

トヨタ クラウンのイメージは?

60代男性

超ブランド。やっぱりトヨタで言うとクラウン。

しかしその後、トヨタは高級ブランド「レクサス」を展開。クラウンの人気にも陰りが見え始め販売台数は減少します。2021年にはピーク時の10分の1程度となるおよそ2万1,000台まで落ち込みました。

ユーザーの平均年齢はおよそ65歳。今回の新型クラウンでは広い世代に人気のSUVタイプなどを取り揃え、顧客層の拡大を図る狙いです

トヨタ自動車
豊田章男社長

ロングセラーが生き残る唯一の策は自らが変わっていくことだと思う。

これまで国内を中心に販売してきたクラウン。今回はアメリカや中国を含むおよそ40の国と地域に拡大し、年間20万台の販売を目指します。

トヨタ自動車
豊田章男社長

日本のクラウンここにあり。それを世界に示したいと思っている。

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