トヨタ自動車が5月11日に発表した今年3月までの1年間の決算は営業利益が3兆円にせまりトヨタ自身が持っていた記録を塗り替えて国内企業の過去最高となりました。ただ今後は資源高がケタ違いの減益要因になりそうです。
日本記録 トヨタが利益3兆円!資材高騰の影響もケタ違い?
オンラインで行われた決算発表。
トヨタ自動車 経理本部
山本正裕本部長
原価改善や営業努力により増収増益になった。
今年3月までの1年間にグループ全体で1,038万台を販売したトヨタ自動車。
売上高にあたる営業収益は31兆円、本業での儲けにあたる営業利益は36%増えて3兆にせまりともに過去最高を記録しました。
追い風となったのが急激な円安です。
トヨタ自動車の場合、ドルに対して円が1円安くなるだけで400億円ほど利益が生まれます。円安により営業利益は6,100億円増えました。
しかし、来年3月までの見通しについては売り上げは5%以上増えるものの、利益は20%ほど減少すると見込んでいます。
その理由は資材価格の急激な高騰。
トヨタ自動車
近健太副社長
原材料価格の市況変動の影響は1兆4,500億円で過去に例がないレベル。
資材高騰の影響による減益はケタ違いの1兆4,500億円と予想。
ウクライナ侵攻や世界的な半導体不足など業績好調の裏で懸念も膨らんでいます。