東南アジアでの新型コロナ感染拡大により部品の供給が遅れることなどからトヨタ自動車が9月の世界生産台数が計画のおよそ4割、およそ36万台の減産になると発表しました。
トヨタ自動車株式会社
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トヨタ自動車の熊倉和生調達本部長。
9月はグローバルで36万台減産。うち国内が14万台。
複数の部品で必要数の供給が難しくなり、急激かつ規模の大きい減産に至った。
トヨタは8月下旬から9月にかけて国内にある全14工場28ライン中27ラインで稼働を停止します。
愛知県豊田市の元町工場ではレクサスLCやセンチュリーの生産ラインで9月の稼働を完全にストップするほか、カローラやプリウスなど影響は幅広い車種に広がる見通しです。
さらに海外でも北米と中国でそれぞれ生産台数を8万台減らすなど9月の減産規模は合わせて36万台に上ります。
その理由については…
一言で言うとコロナ。特にベトナムとマレーシア。
デルタ株による東南アジアでの感染拡大です。
ベトナムではハノイやホーチミンなどでロックダウン(都市封鎖)が実施されていて、9月中旬まで延長される見通しです。
マレーシアでもロックダウンは続き、これらの部品工場の生産が止まり、部品調達できなくなっているのです。
ただ、トヨタは年間の生産計画に変更はないとしています。
21年度の生産台数の930万台はリスクも含めている。
今回の減産も当初のリスクの中に入れ込んでいるので変更しない。