トヨタ自動車は5月8日、2019年3月期の決算を発表しました。売上高は1年前に比べて2.9%増え、日本の上場企業として初めて売上高が30兆円を超えました。大台を突破しても豊田社長があらわにしたのは危機感でした。
トヨタ自動車株式会社
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売上高が30兆円を突破するも硬い表情で登壇した豊田章男社長。
今年3月までの1年をこのように振り返りました。
未来に向けてトヨタのフルモデルチェンジに取り組んだ1年。
世界販売台数でトップを争うフォルクスワーゲンなどのドイツメーカーは中国市場の減速で大幅な減益。
一方、トヨタは中国の関税引き下げに合わせて高級車ブランド「レクサス」を値下げし販売を拡大。
本業の儲けを示す営業利益は1年前と比べて2.8%増えて、2兆4,675億円となりました。
さらに20年3月期の業績見通しも増益を見込んでいます。
しかし、豊田社長は…
「恐れているもの、どういう状況になるとトヨタが死んでしまうか?」
トヨタは大丈夫だと思うこと。
現状への危機感をあらわにしました。
さらに、
これからは仲間作りがキーワードとなる。
資本論理で傘下に収める考え方では本当の意味で仲間は作れない。
自動運転やEV(電気自動車)など次世代技術を巡っては他社との協業をさらに進めるとしました。
また現在、研究開発費の4割を占める次世代技術の割合を5割に引き上げると明らかにしました。
本田技研工業株式会社
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一方、ホンダ…
19年3月期の売上高は15兆8,886億円と過去最高を更新しました。
純利益はイギリスでの自動車の生産終了に伴う費用などが響き、前の年と比べて42.4%減って6,103億円となりました。
八郷隆弘社長は伸び悩む自動車事業の利益率改善を課題にあげました。
「八郷社長の目指す改革は何合目まで来ている?」
今回の決算、為替やヨーロッパの影響があったが体質的にはよくなっている。
2025年に向けてもう一段体質を変えていく。
改革は7合目まで来ている。