各界のリーダーが強く影響を受けた書籍を紹介する「リーダーの栞」です。
84歳の今も製品開発に情熱を注ぐ老舗精米機メーカーのトップが持論に確信を持った一冊とは?
金のダイニング 鮪金
[blogcard url="http://www.tunakin.jp/"]
アンテナショップ的なすし店。
今回のリーダーの栞、ちょっと趣向を変えてのスタート。
まずはこだわりのすしを頂きます。
宮澤エマさん、
美味しいです。トロの脂身と玄米のあっさりしているのがすごくよく合いますね。
米にこだわるこちらの店は精米機メーカーの東洋ライスが本社1階に構えるアンテナショップ「金のダイニング 鮪金」。
すしは「一シャリ、二ネタ」と言われていた。
今回のリーダー、東洋ライスの雜賀慶二社長です。
東洋ライス株式会社
[blogcard url="http://www.toyo-rice.jp/"]
東洋ライスは1961年設立。
精米機の製造から精米の販売まで手掛ける自称二刀流メーカーです。
その設立のきっかけとなったのが…
これが石抜き機。
石抜き機、米から石を選り分ける機械です。
ご飯を食べると小石がジャリッということが珍しくなかった時代、絶対に不可能といわれた石を取り除く技術の製品化に成功。
米穀店に必須の大ヒット商品なり、メーカーとして本格的にスタートしました。
「今回紹介して頂く本は何ですか?」
白い航跡。
持論と同じことがこの本書かれていた。
白い航跡
本との出会いは2年前、まさに我が意を得たりでした。
ノンフィクション作家の吉村昭が表した歴史小説、白い航跡。
日本初の医学博士で東京慈恵会医科大学の創始者、高木兼寛の生涯を帝国海軍軍医時代のエピソードを中心に描いた作品です。
「ご自身の持論とはどういうものだったんですか?」
白米食。
素晴らしいことが書かれている。
麦を採用した海軍兵食によって脚気患者の発生は皆無になった。
自分が思っていたことが書いてあった。
我が海軍は脚気のために滅亡します。
1883年、海軍医だった高木は当時流行していた脚気を患い命を落としていく多くの兵を見て叫んだといいます。
脚気とは当時、結核と並ぶ二大国民病の一つ。
時に死に至らしめる原因不明の病でした。
高木は白米に偏った海兵たちの食事こそが脚気の原因だと考え、その見直しを図ります。
米に麦を混ぜ、おかずを増やす。
8年後、海軍から脚気患者は姿を消しました。
脚気の原因はビタミンB1不足。
雜賀社長も常々ビタミンB1を多く含む玄米に注目していたのです。
金芽米
こちらの商品は車長が71歳の時に開発・発売しました。
従来の白米に比べ、ビタミンB1はおよそ7倍、食物繊維1.8倍と玄米の栄養素が多く残されています。
もちもちですね。
金色の芽(胚芽の底)が残っている。
普通の白米には残っていない。これに甘みがある。
雜賀社長はいま改めて玄米に関心を寄せています。
玄米を食べている人は少ない。玄米の中にいいモノがある。それは「ぬか」。
「ぬか」が残るほど栄養分が多い。
Emma's Impression
宮澤さんが雜賀社長から感じたことは、
Holistic。
全体(論)的な意味がある。雜賀さんのお米、金芽米、そして玄米についてお話を伺っている際に必要な栄養素を残して、そして全部を頂くということに健康の元があるというお話。すごく響きました。