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[WBS] 「消滅可能性都市」と言わせない!公園トイレをピカピカにする街!

2017年3月25日

ワールドビジネスサテライト(WBS)

東京23区の豊島区。豊島区といえば繁華街の池袋を抱えるなど人口約28万人の区です。

しかし3年前、少子化と人口減少が止まらず存続が危ぶまれるという消滅可能性都市に東京23区の中で唯一選ばれました。

そんな豊島区がいま、将来の人口を増やすため区を上げて女性が住みやすい街にしようと力を入れています。

そのカギはトイレです。

豊島区役所

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豊島区役所。2016年に新設されたポストがあります。その名も「女性にやさしいまちづくり担当課長」。元マイクロソフト広報の宮田麻子さんが外部から就任しました。

宮田麻子さんは区の生まれ変わりを賭けたあるプロジェクトに力を入れています。

女性や親子の住みやすい街づくりはいろいろな視点があると思うが、公園の中のパブリックトイレ(公衆トイレ)は象徴的。

公衆トイレの大改造プロジェクトです。

公衆トイレ

宮田麻子さんの案内で区内にある公園を訪れてみると、

これは築30年くらいで相当年季が入っている。衛生面もそうだが比較的古く雰囲気的に近寄りにくい。

実際に公園にいた子育てママは、

「この公園のトイレを利用したことは?」

ないです。ちょっと衛生的にどうかな。ほとんどが和式なので子どもだとできない。

就任直後の届いた区民からの手紙に「トイレをキレイにして欲しい」との強い要望があったことに驚いたという宮田麻子さん。

これまでも区には公衆トイレの改善をしてほしいという女性からの声は多く寄せられていたといいます。

豊島区は4月から7,000万円の予算を投入し区内にある133ヶ所の公衆トイレを今後3年間で改修していく方針です。

中には先行してすでに改修の始まっているところも。従来の和式から洋式に変えたほか、子供連れの女性を意識したといいます。

おむつの交換台もありかなり広い。親子での利用が想定されている。

南池袋公園

そして2016年、公園とともに大々的な改修が行われたのが南池袋公園です。

こちらにあるトイレ。実は区の管轄する公衆トイレですが管理は園内にあるカフェが行っています。朝・昼・晩の3回、カフェの店員が清掃します。

区としての費用負担も抑えられるだけでなく、定期的なメンテナンスが入ることでトイレも清潔に保たれることが利点です。

飲食店の中なのでトイレがキレイ。外だと虫とかが気になるので。

都心にこういう公園があるのはいい。小さい子供がいると遊びやすい。

改修後、これまでほとんどいなかったファミリー層を中心に公園の利用者が増加。

こうしたトイレの大改造で公園を使う子育てママの心を掴む戦略です。

そして3月24日、豊島区にある西武池袋本店。

婦人服売り場で行われたセミナーでも宮田麻子さんの姿が。

今回、集まっていたのはもうすぐ育休から復帰予定の女性たち。

仕事と育児を両立する忙しいママのために時短をキーワードとしたファッションやメイクのセミナーを開きました。

豊島区は「私らしく暮らせる街」という街づくり。特に女性、働く世代、子育て世代を街全体でバックアップしようと取り組んでいる。

セミナーに参加した人の感想は、

区だけだと参加するか迷ったが百貨店とタイアップしているということだったので。

具体的にファッション、メイク、時短レシピの話がすごく参考になった。

実は豊島区と西武池袋本店は3月、女性や子育て世代を応援するためのパートナーシップ協定を締結。区は今後もこうした女性やファミリー層が住みやすい街にするための取り組みを仕掛けていく予定です。

長く住み続けたいと思う街がどんな層にも、女性だけでなくすべての方にとって魅力的になると思うので、その手伝いができればと思う。

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