家電メーカーがいま異例となる真夏の新商品発表会を行うなど今年の夏は新商品が続々と投入されています。
2ヵ月早めた東芝洗濯機
東芝ライフスタイル株式会社
[blogcard url="https://www.toshiba-lifestyle.co.jp/"]
東芝ライフスタイルの小林伸行社長、
「白物家電の東芝」ブランドを再度明確にしていく。
東芝ライフスタイルが8月6日に発表したのがドラム式洗濯乾燥機。
洗剤を自動で投入するためのタンクがあり、補充の手間を省けるように洗剤がまるまる一本入る大きさにしました。
スマートフォンと連携させ、どこからでも洗濯の時間や内容を操作できます。
そして、深夜や早朝でも運転ができる低騒音設計。
共働き家庭が求める効率性や時短への対応を強化しました。
白物家電の出荷額は14ヵ月連続で前の年に比べプラスで推移。7月に入り、さらにその勢いは増しているといいます。
その理由は消費税10%への引き上げを前にした駆け込み需要です。
東芝ライフスタイルは今回、こうした需要を取り込もうとドラム式洗濯機の発売を例年の11月から2ヵ月前倒ししました。
増税の前までに価値を伝えられるよう発売タイミングを前にできるだけ寄せた。
家で簡単パスタ&カレー
日清フーズ株式会社
[blogcard url="https://www.nisshin.com/"]
増税前に商品を発売する動きは食品業界にも。
日清フーズの小池祐司社長、
冷凍パスタのナンバーワンブランド「THE PASTA」を進化させる。
食品メーカーの日清フーズは8月6日、51種類の新商品を発表。お馴染みのレトルト食品シリーズは新たな味の商品を加えラインナップを充実させました。
実はこうしたレトルト食品や冷凍食品などの売り上げは好調だといいます。
もともとは全体の売り上げの10%もないような状況だったが、今は大体20%近くまで上がっている。
さらに例年より新商品を多く発表する理由は、
10月の消費増税の際に軽減税率が適用される。
内食や中食へのニーズの高まりを見据えている。
消費者の節約志向が高まり、外食を敬遠する動きを見越して内食を強化したい狙いです。
エスビー食品株式会社
[blogcard url="https://www.sbfoods.co.jp/"]
内食を強化してレトルト食品を進化させる企業もありました。
エスビー食品、マーケティング企画ユニットの村上誠さん、
この中に大きなニンジンとジャガイモが入っていて、肉を炒めた後に一緒に煮込んでできる簡単な手作りカレーになる。
エスビー食品が12日に発売するのは肉だけで作る具材入りカレー。
まず、肉を用意して炒めていきます。
そこに新商品を投入するだけ。
エスビー食品、第2商品開発ユニットの安永新さん、
レトルトだと手抜きな感じになるが、それを解消しつつ肉を入れることでおいしいカレーができる。
特徴はジャガイモとニンジンの大きさ。そして調理時間はたった5分です。
ただ温めるだけのレトルトとは違いひと手間で本格的な味にもなる今回の商品。
中路功記者、
普通のレトルトとは違います。レトルトにはない具材の充実感があります。
エスビー食品は手間や調理時間を短縮できる商品を次々に開発し内食需要を取り込みたい方針です。
消費増税でお客様が外食から内食に移行することを想定している。
外食に求めていたおいしさと手作り感を内食で表現するために今回の商品開発に至った。
すでにファミレスに匹敵
株式会社キュラーズ
[blogcard url="https://www.quraz.com/"]
都内の幹線道路を走ると何やらガラス張りが目立つ建物がありました。
無数の扉らしきものがあり、アパートのようにも見えます。
一体何の建物なのか入ってみると…
ビル全体で600室提供している。
その内の1つを開けてもらうと、
5畳タイプの部屋です。
実はこの部屋、荷物を保管するためのトランクルームです。
引越し時の一時保管や法人の書類保管が多い。
24時間、空調が管理されていて荷物の長期保管も可能です。
全国に64店舗と出店を加速させているキュラーズ。
先月オープンしたこのトランクルームも元々は外車のディーラーでした。
実はいまトランクルームの数が増えています。特に都内への出店が多く、去年オープンしたおよそ350店のうち3割に上ります。
地価の高騰で居住面積が狭くなってきている都心では収納スペースが確保しにくいのが要因です。
街の人に聞いてみると、
クリスマスツリーなど通年で使わないものを収納。
最近多く見る。
遺品の整理をする前に使ったことがある。
トランクルームの市場は去年およそ590億円と過去最高に。20125年には1,000億円を超えるともいわれています。
こうした市場を勝ち抜こうとキュラーズは新たなサービスを始めています。
こちらは引っ越しを控え、荷物を一時的に預けるという河田あかねさん。
そこへやって来たのがキュラーズの車。
無料で荷物をトランクルームに運ぶサービスです。
これにより車を持たない人の利用が増えたといいます。
河田さんが契約したのが0.7畳で月1万200円の部屋です。
余裕で入った。もっと詰めるぐらい。
レンタカーを借りて運ぶのは大変。荷物を運んでもらえるのは大きかった。
アクセスしやすい立地とサービスで競合が増えるトランクルーム市場を狙います。
キュラーズのマーケティング部、池田大和さん、
2023年までに100店舗体制を目指して出店を進めていく。
お客様に近い立地への出店を増やし、潜在需要の取り込みを図っていきたい。