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[WBS]臨時総会で「2分割案」否決!東芝"非上場化"も選択肢に[株式会社東芝]

2022年3月24日

ワールドビジネスサテライト(WBS)

東芝は3月24日に開催した臨時株主総会でグループ全体を2分割する再建計画を提案し、過半数の賛成を求めましたが結果は反対多数で否決されました。2分割案が否決されたことで社長からは非上場化の選択肢に含みを持たす発言も飛び出しました。

東芝 2分割案否決!非上場化含め再検討へ

東芝の臨時株主総会に出席するため集まった189人の株主。

「分割案は賛成、反対?」

株主の男性。

反対。

単純な2分割はなしだと思う。

東芝を2分割にする案については海外の大株主などが相次いで反対を表明。議案の賛否についてアドバイスしている大手の議決権行使助言会社も反対を推奨していました。

午前10時から始まった臨時総会。早速、株主から質問が…

いっそのこと会社の方で全部の株数を買い上げて1回非上場にして再度出直したらどうか。

東芝 取締役会議長 綱川智氏。

あらゆる戦略的な選択肢を検討したうえで今回の計画(2分割)がベストだと考えている。

取締役会議長の綱川氏、株主に訴えかける最後のチャンスとばかりに2分割案への理解を求めました。

非公開化となれば外資系のファンドが買収して進めることになると思うが、やはりわれわれの手で地球的な課題を解決することに貢献したいということで今回の提案(2分割案)をした。

開始から2時間後。

伊大知明宏記者。

たった今、結果が出ました。東芝の2分割案、たった今否決されました。

否決された直後、株主からは拍手が。2分割案が否決された後、島田太郎社長は…

株主の皆様のご意見を踏まえ企業価値向上のためにあらゆる戦略的選択肢の検討を行ってまいります。

この発言の真意について東芝関係者は…

これは非上場化を含めて検討していくということ。

分割から非上場化へと着実に進んでいくと思う。

一方で別の東芝関係者は…

分割案は完全になくなったわけではない。

今回は「勧告的決議」だから法的拘束力はない。

最短で2023年6月の定時株主総会で決議することになっているから

臨時株主総会終了後、5分も経たないうちに東芝幹部を乗せた車がすぐさま会場をあとに。

株主からは…

安易な分割が否決なのは妥当。

会社がはっきりした将来に対するビジョンがないのが問題。

今後、東芝はどういった選択肢を取るのか…

早稲田大学ビジネススクールの入山章栄教授。

いわゆる非上場化が選択肢の一つとしてあるのだろう。

おそらく上場したまま東芝の良い部分を使い、新しい事業を起こして会社の価値をあげてファンドにもハッピーに出ていってもらうという選択肢も頭の中にあるのでは。

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