外食大手「トリドールホールディングス」が運営するうどんチェーン「丸亀製麺」が中国にある全ての店舗を閉鎖したことがテレビ東京の取材でわかりました。中国からいま日本の外食産業の撤退が相次いでいます。そのワケとは…
丸亀製麺 中国全店閉鎖
"日本外食"撤退相次ぐワケ
北京市内にあるショッピングモール。
北京支局
佐藤真人記者

丸亀製麺の店舗があった場所ですが、今は「丸本屋」という店に変わっています。
丸亀製麺が店を閉めた場所によく似ている別のうどん店が。実は中国資本の店です。
引き出しを開けてみると紙ナプキンに丸亀製麺の文字が残っていました。
その味は…
北京支局
佐藤真人記者

麺がかなりやわらかいです。讃岐うどんのコシではなく、かなり煮込んだやわらかさになっています。
丸亀製麺は2012年に中国1号店をオープン。2018年にはおよそ70店舗まで増やしていたはずなのですが、9月17日までに全ての店舗を閉鎖しました。
ネット上には閉店を惜しむ声が…
ウェイボーより

今後安くておいしいうどん、どこに食べに行こうか。
ウェイボーより

丸亀製麺、私も一緒に連れていってください。
運営するトリドールホールディングスに理由を聞くと…
トリドールホールディングス

店舗の減少は最高の顧客体験を提供する再スタートの準備の一環。
中国からの撤退ではないと回答。しかし、再出店の予定は決まっていないとしています。
日本の外食産業では「ほっともっと」や「やよい軒」などを運営するプレナスが先行きが見通せないとして中国から撤退しました。
その背景にあるのは中国政府のゼロコロナ政策。外出の制限は飲食を直撃しました。
習近平国家主席の3期目入りをかけた中国の最重要行事、共産党大会を来月に控え、ゼロコロナ政策が緩和される見込みは当面立ちません。
日本の外食企業の苦境は続きそうです。