インターネット上のバーチャル空間「メタバース」の開発が加速しています。2030年までには世界の市場規模が現在の40倍となる220兆円に達するとの予測も出ています。実際にビジネスチャンスは広がっているのでしょうか、メタバースの展示会を取材しました。
2030年に220兆円市場へ!?メタバース 印刷会社も参戦
7月27日に都内で開かれた「メタバース エキスポ ジャパン 2022」。NTTドコモやJAXAなど17の企業や団体が最新技術を披露しました。
まず佐々木明子キャスターが体験したのが…
佐々木明子キャスター

ステキなお家ですね。玄関に入る。
メタバース上に作られたモデルルームです。
佐々木明子キャスター

高さや質感がより分かる。
手掛けたのは凸版印刷。住宅や自動車のショールームなどの利用を想定し、4月から提供を始めました。
佐凸版印刷
鈴木高志さん

問い合わせが殺到している。
印刷業としてはメーカーのカタログをつくる文化からやっていることは同じ。
商品を訴求できるか、訴求する場が変わってきているだけ。
印刷会社としての経験を生かしメタバース上でも実物に近い素材の色や質感を再現しています。
ただ再現性が高いものはその分、データも重くなるため機材の処理能力や回線速度が課題だといいます。
佐凸版印刷
鈴木高志さん

5Gが普及し始めているから2~3年後にはこれが当たり前になるのでは。
メタバースのカギ VRゴーグル!メタが大幅値上げ その狙いは
一方こちらは展示会の主催者でもあるメタのブース。自社で販売しているVRゴーグルを使ったメタバース体験をアピールしています。
佐々木明子キャスター

会議室に入りましたね。
こちらはメタバース上の会議室。
佐々木明子キャスター

Taroさんの方が声が近くに感じる。
Taroさん
隣だから。

音や映像の没入感を演出するためVRゴーグルが大きな役割を果たしています。
フェイスブック ジャパン
味澤将宏代表

VRのヘッドセットの売り上げは日本では非常に高い。伸び率も高い。
日本の市場は重要な市場でポテンシャルがある。
しかし、このVRゴーグルをめぐって消費者には気になる発表が。メタが7月27日に2万円以上の値上げに踏み切ったのです。
フェイスブック ジャパン
味澤将宏代表

マクロの環境、製造コストが上がっている。為替に合わせて全世界で値上げしている。
目的としてはこういった環境下でもメタバースへの投資を継続する。
そのために適正な価格に調整していく。それも目的。
今後、メタが特にメタバースの活用で期待するのがリモートワークや医療・教育の現場です。
佐々木明子キャスター
メタバースが日常で実感できるのはいつ?

フェイスブック ジャパン
味澤将宏代表

利用場面がゲーム・エンターテインメントからもう少し広いものになっていく。
3~5年でそういう道筋が見えてくる。