大手のスマートフォンよりも利用料金が安い、いわゆる格安スマホについてのニュースです。
安さを武器に急速に契約件数が伸びていて2017年3月末の時点で前年に比べて5割増えて810万件となりました。2年後にはその約2倍の1,570万件に達すると予想されています。
その人気の理由の安さについて見ていくとKDDIグループの「UQ mobile」、そしてソフトバンクのサブブランド「Y!mobile」、それぞれ条件は異なりますが無料通話付きのプランを見てみると月額料金は1,980円となっています。
一方、NTTドコモの回線を使う「楽天モバイル」、同等のプランは月額1,880円の中にスマホ本体の分割購入代金も含まれていて一段と割安感をアピールしています。
ただ格安スマホを展開する企業は600社以上にのぼり競争が激化して安さだけではお客様を囲い込めなくなっています。
こうした中、独自のサービスを売りにした新たな格安スマホが誕生しました。
TONEモバイル
[blogcard url="http://tone.ne.jp/"]
ツタヤを運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブのトーンモバイルは7月25日、子供向けの格安スマホ「TONE m17」を8月に発売すると発表しました。
その特徴は、
午後2時の下校時には使えているものが午後10時になると自動的にロックされる。
購入時に年齡を登録することで12歳以下の子供が持つ端末は午後10時から翌朝6時まで自動で使えなくなる仕組みです。
さらに、
親子でスマホを利用するための約束事を決めた契約書です。電話やアプリの利用時間などをここで細かく決めることができます。
電話やアプリを使ってよい時間を親子で話し合い、専用の紙に記入。これをスマホのカメラで撮影すると、
親子の約束設定が読み込まれました。
使える時間以外にアプリを起動しても使えない仕組みです。
ただし、それとは別にお父さんとお母さんは利用時間以外でも電話できるようにしました。こうしたことも細かく設定することができます。何か合ったときにも安心です。
こうした設定は親のスマートフォンにダウンロードしたアプリで行い、他社製のスマートフォンでも利用が可能です。その設定を子供が持つトーンモバイルの端末に反映させます。これは独自の技術だといいます。
トーンモバイルは月額1,500円を支払えば10分以内の通話とネットなどが使い放題ですが今回の機能は無料で使えます。
今回、トーンモバイルは母親世代に人気の雑誌「VERY」と協力。もしものために子供にスマホは持たせたいが、使いすぎるのは心配という親の悩みを解決するサービスで顧客を獲得したい考えです。
「競争は激しいが勝算は?」
トーンモバイルの石田宏樹社長は、
特徴を出していくことが重要で、われわれは顧客層を絞っていく。子どもやシニア、家族に絞っていくことでわれわれにしかないサービスをつくっていく。