
東京の名物となっている通勤ラッシュ。
この通勤ラッシュを解消しようと4月28日に官民合同であるあるプロジェクトをスタートしました。
旗振り役は話題のあの人です。
快適通勤プロモーション協議会
通勤電車でこんな経験ありませんか?
すごい混み混み。
押し出されそうなくらい。毎朝。すぐにでも出たい、降りたい。
男性の多くからはこんな声も、
痴漢と思われるのも嫌なので手を全部上に、手すりにつかまる。
長年、サラリーマンを悩ませてきた満員電車。
この問題を解決しようと立ち上がったのは東京都の小池百合子知事です。
満員電車を当たり前だと思っている。意識改革し、制度、イノベーションを図っていくべきではないか。
都知事選で「満員電車ゼロ」の公約を掲げた小池知事。
4月28日、快適な通勤の実現を目指す「快適通勤プロモーション協議会」の初会合を開きました。
ロゴを考えてみた。クールビズならぬ時差ビズ。
2005年、環境大臣時代に提案した「COOL BIZ(クールビズ)」に続き、満員電車対策を目的とした「時差ビズ」を提唱しました。
時差ビズ
時差ビズとは企業が始業時間を定めず複数に分けることで通勤電車の混雑を減らそうという取り組みです。
協議会には大手企業や主要鉄道事業者など35団体が参加。時差ビズ推進への意欲を示しました。
東京急行電鉄の城石文明取締役は、
時間だけでなく場所にとらわれない働き方を取り入れる。
その取り組みとは?
東京急行電鉄株式会社
[blogcard url="http://www.tokyu.co.jp/"]
4月28日の午前9時、通勤しているのは東急電鉄の社員、長谷信之さんです。
このまま駅に向かえば待っているのは満員電車。
しかし長谷さんが向かったのは駅ではなくある建物でした。そこにあったのは会員制のサテライトオフィスです。
簡単な資料作りをします。
長谷さん、職場ではなくここで仕事を始めたのです。資料作りに没頭すること1時間。
電車で会社に行きます。
時間は午前10時過ぎ、今から会社に向かいます。
ホームに来た電車はギュウギュウ詰めの満員電車とは違うゆとりのある空間。長谷さん、余裕を持っての出社です。
そして午前10時半、会社に到着しました。
長谷さんはこの時差出勤に大きなメリットを感じているといいます。
地元の駅で少し働いて出勤するのは気持ちにも余裕が出ると思います。なにより効率的に仕事をするという意識が高まる。
東急電鉄では2016年9月からサテライトオフィスでの勤務が可能な制度を導入。これまでに社員の約3割がこの制度を利用したといいます。
東急電鉄グループがこれまで進めてきた二子玉川や武蔵小杉などの沿線開発。人気の街となり急速に住民が増えましたが同時に電車の混雑という経営課題も現れたのです。
東京急行電鉄の城石文明取締役は、
われわれが日常思い悩んでいる通勤の問題がかなり改善できると期待している。
企業の取り組み
こうした取り組みが企業に広がり始めています。
サントリーホールディングスは週の半分以上出社すれば、残りはどこで仕事をしても構わないテレワーク制度を導入しています。
また損害保険ジャパン日本興亜は勤務パターンを9つに分けるなど働き方を変え、満員電車に乗る必要がない環境を作っています。
東京都は賛同する企業を募集し7月11日から7月25日に時差ビズを集中して実施していく方針です。
東京都の小池百合子知事は、
満員電車に揺られて仕事をしてヘトヘトになって帰ってくる。生産性も向上せず、スキルアップにもつながらない。働き方改革は自治体を挙げてやっていく大きなムーブメントにつながる。