
東急電鉄株式会社
[blogcard url="https://www.tokyu.co.jp/index.html"]
もとは鉄道じゃなく街づくり会社!?
東急といえば鉄道の会社。

しかし、実はそれだけではない大きなビジネスが…
それはまちづく。

広報の加藤千咲さん、教えてください。
鉄道はまちづくりの1つの手段でした。

東急はもともと今からおよそ100年前に新一万円札の顔に選ばれたあの渋沢栄一が設立した田園都市株式会社がはじまり。

この田園都市株式会社、目的は都心の近くに緑豊かな田園都市を作り、そこを鉄道で結んでそれぞれ活気ある街にするというもの。


鉄道はまちづくりの一環でしたのです。

こうして東急沿線にできあがったのが田園調布、二子玉川、たまプラーザといった人気の街の数々。

そんな人気の街をつくるのに東急がやっているのがとにかく街を快適に!便利に!すること。

渋谷の弱点…谷底を解決するマル秘ルート!
いま特に力を入れている街が渋谷。

渋谷といえば東横線、田園都市線の出発点で東急百貨店やSHIBUYA109などもあるまさに東急のお膝元。

百貨店の真下が渋谷駅になっていて、駅の周り、こちらもこちらもこちらも東急グループが関係している施設になっています。

渋谷ヒカリエをはじめ渋谷駅周辺はいま東急グループの建物がどんどん増えています。

実はこのビルの作り方にも街を快適に!便利に!する東急の作戦が隠されているんです。

そのヒントがあるというのでやって来たのが東横線渋谷駅。

教えてくれるのは渋谷のまちづくり担当、秋元隆浩さん。

秋元さんによると渋谷の街にはある弱点があるらしい。

渋谷はその名の通り谷型の地形になっていて谷底に渋谷駅があるんです。

もともと渋谷川の流れで出来た地形。

地形的に谷底にある渋谷駅からは坂道を登ることになる周りにはなかなか足が伸びない。

これじゃダメだと東急が考えたのが、駅で上まであげちゃう作戦!

渋谷駅周辺に作るビルに地下と地上を結ぶルートを作った。

これがこちら。エスカレーターを使った縦の移動空間「アーバン・コア」。

これさえあれば地下3階にある渋谷駅から一気に地上2階まで上がれる。

さらにそこから渋谷のヒカリエを通って宮益坂へ抜けれる平坦な渡り廊下まで作ってしまいました。

おかげで、
5分ぐらい違う。

通り抜ける道になっている。

「もしヒカリエが通れないと?」

困る~♥

ヒカリエの先、宮益坂上から青山・表参道に働く人はスムーズに渋谷駅から移動できるようになり人の流れができているというわけ。

「なぜ人の流れを作るのが大事?」

駅から街に出やすいとお客様がどんどん街に出て頂いて街の中を巡り歩いて回遊性が高まります。

回遊性が高まることで街全体の賑わいが増して街全体が儲かる。

なるほど、人の流れができれば、そこにビジネスが生まれ街全体が儲かるってわけですね。

そしてもう1つ、渋谷を便利にする計画が!

11月1日の渋谷スクランブルスクエア東棟のオープンで渋谷の人の流れはさらに変わるんです!

実はいままで渋谷の人の流れを大きく妨げていたのは渋谷駅のすぐ横を通る国道246線。

これを乗り越えるためにできあがったのがスクランブル交差点周辺のアーバン・コア。


ここを通れば地上2階の渡り廊下通路を通って246号線を超えて、これまた東急の新しいビル、渋谷ストリームまでたどり着けます。


これにより今度は恵比寿・代官山方面に人の流れができるようになる計画。

さらにさらに渋谷スクランブルスクエアには他のビルにはないある特徴が!

それが…

こちらが360度見渡せる展望施設です。

地上230mから渋谷の街を一望できるSHIBUYA SKY。

360度のパノラマビューが楽しめる展望施設ですが、渋谷駅の真上に作ったのには人の流れを意識したある狙いが…



渋谷スクランブルスクエア、SHIBUYA SKYの新屋潤さん、
楽しんでもらえるスポットを作ることで駅から人を呼び込んで、ここで渋谷の街を知ってもらって、渋谷の街に人を送り込むというポンプのような役割を担えれば!

渋谷駅で降りる人たちを駅の真上にある展望施設に吸い上げ、屋上から360度渋谷の街を眺めてもらうことでより多くの人の流れを生みだす狙いだそうです。



これは渋谷の街がますます…

がっちり!

ですよね。
郊外駅前はモールを24時間通行可に!
そんな東急のまちづくりですが渋谷駅から24駅先、のどかな南町田グランベリーパーク駅ではまた別の工夫が…

南町田グランベリーパークの総支配人、青木太郎さん、
都心の中での動きとは違う住まう方々が喜ぶ人の流れを意識してます。

もともとこちらの旧南町田駅は駅前に大きなモールがあり、道の反対側には夜になると暗い公園がありました。

そこで東急ではこの真ん中の道路をなくし、公園とモールをくっつけた南町田グランベリーパークを作り、モールも公園も24時間通り抜け出来るようにしたんです。



その結果、モールの外側、公園の外側からの人のが流れができ、街全体が元気になるってことなんです。

人の流れをスムーズにしていくことにこだわる東急のまちづくりビジネスですが、なかにはあえて人が流れないようにしている街も…


それは住宅街。

やって来たのは東急でも屈指のベッドタウン、たまプラーザ。

かつて東急が開発した駅から車で10分の住宅地。

人が流れないようにしているってどういうことですか?

多摩田園都市のまちづくりに携わってきた臼井二朗さん。

クルドサックと言うんですけど、フランス語で袋小路という意味です。

あえて行き止まり道路を作ることで住宅地内に不必要な車を入れない仕掛け。

たまプラーザの住宅地にはクルドサックと呼ばれる行き止まりが7ヵ所設置されています。

おかげでここには住民以外の車が入らないようになることで静かで安全な住宅環境を確保できるといいます。

さらに行き止まりがあっても住民はスムーズに移動できるようにこんな工夫も!?

歩道橋を作って安全に目的地に行ける工夫がされている。

車は行き止まりだけど歩行者のための抜け道や歩道橋はちゃんと用意されているんです。



さらに…

ボンエルフという背の高い植栽枡を左右交互に作ることで車のスピードを落とさせる工夫をしている。

道路をわざとジグザグにすることで車の速度を落とすってなるほど!

細かいこだわりが東急沿線の住みたい街の数々を生んでいるんですね。

がっちり!

[blogcard url="https://lovely-lovely.net/business/tokyu-11"]
[blogcard url="https://lovely-lovely.net/business/tokyu-12"]