試合中に悪質な反則をしたことが問題となった日本大学アメリカンフットボールの映像です。
内田前監督やコーチなどが除名処分になるなど大学スポーツの運営のあり方について大きな波紋が広がりました。
こうした中、東京大学のアメフト部が部活動を支援するための法人をスタートさせました。
部活動の新しいモデルを目指すという新法人の狙いを取材しました。
東京大学WARRIORS
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7月2日に開かれたのは東京大学アメフト部「ウォリアーズ」を支援する新法人の設立披露パーティーです。
三菱総研理事長・東大元総長で東大ウォリアーズクラブ会長の小宮山宏氏、
ついに東大ウォリアーズクラブは法人化する。
東大ウォリアーズは関東学生アメリカンフットボール連盟で1部リーグに所属する強豪チームの一つ。
新法人「東大ウォリアーズクラブ」はOBやOG、父母会などが中心となりアメフト部の運営をサポートするために設立。
理事や監督について人事権を持つほか、寄付金を集めるといった予算の管理など部の運営全般をサポートします。
運営メンバーには有名企業のトップが名を連ねます。
新法人の会長を務める小宮山宏氏。
現在も三菱総研理事長で東大の元総長です。
「学校側はどういう変化を期待?」
今まで運動部が何をやっているかお金を出しても監督の選任にしても見えなかった。
それがはっきり見えるようになり安心できる。
新法人の目的
新法人の一番の目的は運動部の活動内容の透明化です。
藤森義明氏
透明化を進めることは部の運営費を集める上で役立つという人も。
LIXILグループの前社長で日本オラクル次期会長の藤森義明氏です。
大学のスポーツは任意団体なので企業からすると誰に投資するか不透明。
社団法人化されると実態のあるものに協賛・協力できるのは非常にいい。
実際、法人の準備を進める中ですでに物品提供や資金、合わせて1億円以上を集めることが出来たといいます。
こうした費用は学生たちの安全対策にも生かされます。
例えば学生の身を守るヘルメットやプロテクターなどの装備。
これまでは学生が自腹で払っていたため安い装備を買う部員もいましたが今年からはアメフト部で負担。
さらに部員の健康を把握するMRIなど専門的な検査もできるといいます。
好本一郎代表理事
マクドナルドやスターバックスの日本法人で要職を務めた好本一郎代表理事。
今回の新法人で早ければ2020年の大学日本一を目指します。
この構造がうまく動きだし常にいい選手が入り、育成できトップ4でいつも優勝争いをしている。
そうなると一流のフットボールを学生に味わわせられることが本当の目標。