2020年の東京オリンピック・パラリンピックの大会マスコットの最終候補3作品が、12月7日に発表されました。

マスコットはオリンピックとパラリンピックでそれぞれ用意されています。
大きなビジネスにもつながる大会マスコット。
ゆうサテではプロの目でそれぞれの案を分析してもらいました。
東京2020マスコット最終候補発表会
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大会マスコットの最終候補は都内の小学校「加計塚小学校」で披露されました。
応募総数2,042件の内、選ばれたのは3作品。
マスコット候補 ア

一つ目の候補は大会エンブレムでもお馴染みの市松模様と近未来的な世界観や桜をモチーフにした作品。
マスコット候補 イ

二つ目は招き猫や神社のキツネをモデルにしたキャラクターと狛犬をモデルにしたキャラクターの組み合わせ。
マスコット候補 ウ

三つ目は昔話に登場しそうな動物のキャラクター。白いキツネと赤いタヌキの紅白カラーでめでたさを表現しました。
東京2020マスコット審査会
マスコット審査会のメンバーを務めたタレントの中川翔子さんは、
「かわいい」「個性的」「かっこいい」「力強い」「日本らしい」「歴史」「未来」、あらゆるポジティブなワードが全部詰まった最終候補に選ばれた3作品。どれも個性的な3作品が残った。
最終審査を行うのは全国の小学生。
クラスごとに話し合って投票をおこない2018年2月に採用作品が発表されます。
街の意見
この3作品について街の子供達は?
「ア」かわいところ。
「イ」デザインが雲みたいでかっこいい。
「ア」ピンク色好きだから。
株式会社キャラクター・データバンク
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マスコットの選考委員の一人でキャラクタービジネスの専門家、キャラクター・データバンクの陸川和男社長は、
私の知る限りエンブレムとか含めてオリンピックのマスコットは2,000億円の市場規模。
今回の選考は商品化をしやすいキャラクターを選んだといいます。
キャラクタービジネスの視点で見ると商品を製造するメーカーにとっていかに商品化しやすいというのは重要。
株式会社アトリエパレット
[blogcard url="http://www.atelier-palette.com/"]
実際に商品化に関わる業界のプロに話を聞くと、
井ノ上舞花キャスター、
普段はなかなか見られない着るぐるみの制作現場にお邪魔したいと思います。
工房の中には着ぐるみの足の部分やカラフルな布がずらりと並びます。
今まで2,000体以上の着ぐるみを作ってきたというプロ、伊藤修子社長。
一番大切なところはキャラクターを再現するときに仕様も含めてお客様のキャラクターのイメージを壊さない。
実際に工程を見せてもらいました。
一番基本になる形を作ります。
着ぐるみのベースになる部分は硬質ウレタンという軽く上部な素材で作ります。
職人の技でなめらかな立体に仕上げ、その上に布を縫い付けていくといいます。
1体作るのに最低1ヶ月程かかり、価格は40~60万円ほど。
伊藤社長に今回発表された3案を見てもらいました。
作りやすいのは案「ウ」だと思う。形がシンプル、模様があるので複雑に見えるが、パターン(型紙)を考えると一番つくりやすい。
他の案はどうなんでしょうか?
案「ア」はかなり頭が大きくなる。頭が大きいと動きが悪くなる。
案「イ」だったら頭は小さい。走ったり、飛んだり、握手ができそうなのはこれ。
専門家から見るとそれぞれ差があるようです。
最終決定をいろいろな業界のプロたちが注目しています。