原油価格の上昇が続いています。
原油の代表的な指標であるニューヨーク市場の原油先物相場は17日におよそ7年ぶりの高値となる1バレル83ドルを突破し、84ドル台目前となりました。

止まらない原油高は私たちの食卓にも影響を及ぼし始めています。

株式会社登喜和食品
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日本人の食卓に欠かせない納豆。
登喜和食品の遊作誠社長。
夏からじわじわとボディーブローみたい。厳しい状況。

70年以上の歴史を持つ納豆メーカーの登喜和食品。

石油を原料とするパック納豆の容器やフィルムがここ数ヵ月で1割程度値上がりしているといいます。

さらに…
国産の原料を運ぶ物流費、それからボイラーを使って原料を蒸すので総合的にコストがかかってくる。

何年か前にも値上げしているがこれは避けられない。

値上げしないように頑張っている。まだ原油が上がるようなら無理。

値上げも検討せざるを得ない状況だといいます。
国民生活への影響が広がっていることを受け、政府も本格的な対策に動き出しました。
松野官房長官。
関係省庁が連携しつつ国民生活や産業に支障が生じないことがないよう政府全体として機動的に対応していく。

政府は10月18日、緊急の関係閣僚会議を開き、輸送業や農業、漁業など原油高の影響が大きい業界の実態把握と対策について協議しました。

また来月開催予定の産油国による会合までに増産を働きかけていくことを確認しました。

会議後、茂木外務大臣は早速クエートと電話での外相会談を行い、増産などの協力を要請。

また国土交通省では運輸業が燃料高騰分を運賃に上乗せする「サーチャージ」の導入も検討するとしています。

萩生田経産大臣。
機動的な対応をしっかりしたうえで不安を抱える中小企業については相談窓口の設置などさまざまな施策を省庁に持ち帰って対応を急がせたい。
