日々進化が求められる医療分野でいま注目されているのがスマートフォンです。
専用のアプリを開発して、実際に診断や治療に活用しようという動きが広がっています。

東北大学
[blogcard url="https://www.tohoku.ac.jp/japanese/"]
東北大学大学院歯学研究科の佐々木啓一研究科長は、
歯周病だというリスクを自分自身で気づいてもらえるアプリにしたい。

東北大学とNTTドコモは2月21日、歯周病を発見するアプリを共同開発すると発表しました。

緑の縁、丸ところに合わせていーっとやってみてください。

そのまま撮影してください。

歯周病のリスクがありますという結果になってしまいました。

医師が歯周病と診断するときの特徴や患者の画像データなどを学習したAI(人工知能)が撮影した歯茎の色や形から歯周病の可能性があるかどうか判定します。


東北大学が持つ症例データにドコモの画像解析技術を組み合わせました。

その他にも医師が使うことを想定した口腔がんのリスクを判定するアプリなども開発する予定です。

今後、AIに学習させる症例数を増やして精度を上げ、2022年度の実用化を目指します。

NTTドコモの先進技術研究所、滝田亘所長は、
早く歯科に来れば治療しやすい。早期発見、早い段階で対処できる。

そういう医療を身近なスマートフォンを活用して実現していきたい。

株式会社キュア・アップ
[blogcard url="https://cureapp.co.jp/"]
いま医療業界ではスマホを活用する試みが進んでいます。

厚生労働省の承認を目指す治療アプリの研究も。
医療系ベンチャーのCureApp(キュア・アップ)が開発したのは禁煙治療アプリです。

キュア・アップの佐竹晃太社長は、
個別化された治療のガイダンスをアプリが患者に届けることで治療効果を目指す。

日本で初めての「治療用アプリ」としての薬事承認を目指している。

一般的な禁煙外来では3ヶ月に5回通院し、禁煙補助薬の処方を受けながら治療を進めます。
しかし、通院と通院の間は医師から直接のサポートは受けられません。

このアプリは患者が毎日入力する情報に基づき、個々の生活実態や依存状態を自動で判断、アドバイスなどを送信する仕組みです。

臨床試験ではアプリを併用した場合、禁煙成功率が大きく向上したといいます。

慶應義塾大学病院の禁煙外来、舘野博喜医師は、
他の臨床試験などと比べて禁煙成功率が20%ぐらいは高くなっている。

外来と外来の間を毎日埋めてくれるという働きも大きいのではないか。

薬事承認前の公開は法律に違反する恐れがあるため、先行してサービスを開始している法人向けの禁煙支援アプリを体験させてもらうと…

ユーザーの状況に応じたメッセージを受け取ったり、専門家からのサポートを受けることができます。


高血圧などほかの病気の治療アプリの開発も進めているキュア・アップ。

副作用がなくて既存の治療と遜色ない効果がある。

医薬品や医療機器に加わる形でアプリによる治療が普及すると考えている。
