いま原油だけでなく小麦の価格も高騰しています。実はロシアとウクライナは世界の輸出量のおよそ3割を占める小麦の生産国です。
そのためロシアによるウクライナ侵攻が懸念され始めた2月下旬頃から小麦の先物価格は高騰して3月7日には最高値を更新しました。
こうした状況の中、小麦に代わるある食品への問い合わせが相次いでいます。
小麦も価格上昇が続く…街のベーカリーにも余波
東京・三鷹市。お客様で賑わう街のベーカリー「トーホーベーカリー」を訪れると…
トーホーベーカリーの松井成和店長。
ナンバーワンはゴールド塩バターロール。
1日におよそ1,000個売れるというバターロール。130円です。
今年1月に5円値上げしました。
政府が小麦を製粉会社に売り渡すときの価格改定は毎年2回行なわれていて、去年10月は半年前より19%引き上げられました。
ここ最近そんな大きな上げ幅がなかった。かなり厳しくなってきた。
いま懸念しているのがロシアのウクライナ侵攻による小麦価格のさらなる上昇です。
この間の値上げと同じくらい小麦の値上げがくると思うとちょっと怖い。
小麦以外の油や砂糖など、ほかの原材料も値上がりしているため今年の夏以降にもう一度値上げを検討しているといいます。
今後、小麦の価格はどう上がっていくのでしょうか。
資源・食糧問題研究所の柴田明夫代表。
今回のウクライナ問題でこれが反映されるのは今年の10月。
4月に上昇して、10月にもう一段、このままいけば小麦価格の上昇になる。