在宅勤務が広がり電車通勤をする人が減っていますが、鉄道会社がいま力を入れているのが観光列車です。
各社とも独自の車両やサービスを導入して秋の旅にお客様を誘い込もうとしています。
東武鉄道株式会社
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栃木県にある東武日光駅。
出発進行。
東武鉄道が秋の行楽シーズンの目玉として力を入れるのが「SL大樹ふたら」です。
これまで東武日光駅からは月1回ほどの運行でしたが、10月16日から平日を中心に定期運行を始めました。
東武日光から鬼怒川温泉までおよそ20キロを1時間ほどかけて走ります。
さらに列車の旅を盛り上げるため東武がこの秋に導入するのが12系展望車。
昭和40年代の車両をJRから買い取って改装。懐かしい座席も再現しました。
東武鉄道の日光・鬼怒川エリア営業推進部、小金井敦さん。
展望デッキをつくった。
風やにおいを感じてもらえる。
展望車をけん引するのは同じく昭和40年代から活躍するディーゼル機関車「DL大樹」。
この日のお披露目ツアーにはおよそ50人が参加しました。
展望デッキでは日光の雄大な風景を肌で感じることができます。
風になびいている。
めっちゃ気持ちいい。
11月4日からはSLに展望車を連結。
コロナで3割減少した乗客を観光列車で呼び戻します。
東武鉄道の日光・鬼怒川エリア営業推進部、吉田潤司さん。
この時期、日光・鬼怒川エリアは紅葉がきれいなシーズンになる。
東武でしか体験できないことをお客様に実感してもらい地域の方と協力しながらしっかりと盛り上げていきたい。
一方こちらは西武鉄道の観光列車、その名も「52席の至福」。
西武新宿から西武秩父までおよそ80キロを2時間半かけて走ります。
中に入ってみると全席テーブル席。
実はこれレストラン列車です。
この日は緊急事態宣言の解除を受け、半年ぶりにディナーと酒の提供を再開します。
午後5時、西武秩父駅。
日中、秩父の観光を楽しんだお客様が次々とレストラン列車に乗り込んでいきます。
きょうは結婚記念日と自分の誕生日。
こういう状況なので地元の鉄道を利用した方がぜいたくな気分を味わえる。
52席満席で出発進行!
料理はキッチン専用車両でシェフが一皿一皿調理します。
メインはホロホロ鳥のモモ肉を使ったコンフィーにオマール海老と帆立の白ワイン蒸し。
料金は乗車券も含め1万5,000円。
ワインはプリンスホテルのソムリエが厳選するなど西武グループの強みを生かしました。
結婚記念日のあのご夫婦は…
おいしい。
秩父の旅を楽しめるレストラン列車は土日と祝日に運行します。
コロナで多くの通勤客を失った西武鉄道。
レストラン列車で巻き返せるのでしょうか。
西武鉄道の運輸部、緒方寿光さん。
9月下旬では10月のディナーコースは57%の予約率だった。
現在は96%まで回復している。
緊急事態宣言の解除が決まるとディナーコースの予約が急回復。
10月はほぼ満席、11月も85%とコロナ前を上回る人気となっていました。
西武鉄道の運輸部、坂本健太郎さん。
まだすぐにハワイや沖縄など遠いところに長期間出かけることができない状況。
ゆっくりとぜいたくなひとときを過ごしたいお客様が予約している。