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[WBS] 東武と西部がタッグ!なぜライバル鉄道会社が連携?

2016年8月25日

ワールドビジネスサテライト(WBS)

東武鉄道株式会社

[blogcard url="http://www.tobu.co.jp/"]

埼玉県川越市にある東武鉄道株式会社の東上線、川越市駅。

8月24日、ここで歴史的な握手が交わされました。

川越市駅の小川志郎駅長は

西武鉄道と協力し「東武×西武ライオンズトレイン」を運行します。

東武鉄道株式会社の東上線の車両に埼玉西武ライオンズのヘッドマーク。

これまでライバル関係にあった東武鉄道株式会社と西武鉄道株式会社が主力の鉄道事業で初めてタッグを組んだのです。

実は川越市駅の近くには西武鉄道株式会社の本川越駅があります。

2016年2月、本川越駅に西口ができたことで川越市駅まで道1本で行けるようになり、乗り換えしやすくなりました。

まっすぐ行けるので楽になった。

前は回っていったが、直接通れるので時間を短縮できる。

西武線沿線には西武プリンスドームがあり、野球などのイベントで集客力があります。

一方、東上線は和光市などベッドタウンがあるためファミリー層に強みがあります。

両社ともに沿線人口が伸び悩むなか、西武鉄道株式会社の集客力と東武鉄道株式会社のファミリー層、それぞれの長所を生かすことで更なる利用客の拡大を狙います。

東武鉄道株式会社の東上営業支社の小金井敦支社長は

ネットワークが広がった。他社線の利用者にも多く利用してもらいたい。

南海電気鉄道株式会社

[blogcard url="http://www.nankai.co.jp/"]

鉄道会社の連携の動きは関西でも。

多くの訪日外国人客で賑わう南海電気鉄道株式会社の関西空港駅。

こちらである商品がよく売れているといいます。

関西ワンパスと説明書です。

外国人専用のICカード乗車券「関西ワンパス」。

[blogcard url="http://kansaionepass.com/"]

南海電気鉄道株式会社など大手私鉄やJR西日本など9社が共同で4月から売り出しました。

台湾からの旅行客は

インターネットで知った。関西ワンパスは便利なので。

外国人が乗り換えや切符の買い方で戸惑うことが多いため、1枚のカードで電車に乗れるよう各社が手を組んだのです。

さらにこんな特典も。

大阪城の内堀を運行する銀色に輝く「大阪城御座船」。
豊臣秀吉が持っていた船を現在に再現しました。

水面から間近で天守閣を眺め、天下人の気分が味わえると人気です。

関西ワンパスの購入者は「大阪城御座船」の1,500円の乗船券が1割引になります。

他にも「あべのハルカス」の展望台など多くの観光スポットで割引や優待の特典が受けられます。

販売は好調で年間の目標は当初の3万枚から倍の6万枚に引き上げました。

公益社団法人関西経済連合会

[blogcard url="http://www.kankeiren.or.jp/"]

この関西ワンパスを主導したのが経済団体の公益社団法人関西経済連合会です。

関西は私鉄大国と呼ばれるほど私鉄が強い土地柄ですが、なぜ今回はJRと組んだのでしょうか?

野島学産業部長によると

最初は「どうかな」と思ったがお客様の立場に立って、利便性の高いカードを作ろうと乗り越えてきた。

関西圏では2013年をピークに3年連続で人口が減少しています。

収入減が避けられない中で訪日客の取り込みでは各社が手を組むことにしたのです。

さらに鉄道会社にとっても新たなメリットがあります。

大阪だけ、京都だけ、ではなく関西を広く周遊するお客様が増えている。関西全体のデータが取れる、どういう動きになっているか分析して商品開発につなげていける。インバウンドを関西でさらに盛り上げたい。

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