東日本大震災の発生から3月11日で11年が経ちました。各地で犠牲者への祈りが捧げられる中で都内で復興への願いが込められたある絵が公開されました。描いたのはいま窮地に立たされているウクライナの子どもたちです。
東日本大震災から11年!ウクライナから"復興の絵"
午後2時46分。あの日から11年。
津波で妻と孫2人を亡くした男性は…
寂しさがだんだん募ってくる。自分も年老いたから。
警察庁などによると震災の犠牲者は関連死も含め全国で1万9,684人。行方不明者は2,523人に上ります。
また未だにおよそ3万8,000人が避難生活を余儀なくされています。
鎮魂の祈りは都内でも。
東京芸術劇場にある1枚の絵が飾られました。
太陽の下に花が咲き、動物が自由に飛び回る。仲良く幸せに暮らす希望が表現されています。
この絵を描いたのはウクライナのスラブチチという町の子どもたち。親の多くはチェルノブイリ原発の廃炉作業にあたっていました。2017年に東日本大震災からの復興を願って届けられました。
絵を見た人は…
温かさというか元気づけられる。
すてきだなと思わせる絵を描いてくれた。
何かできることをしたいと思った。
東京コミュニティー財団の赤坂陽子理事。
3.11は日本人にとって忘れられない日。
破壊された日常というものの悲しみ苦しみを知っているからこそ思いやれることもあると思う。