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[WBS] 【ロングセラー研究所】チロルチョコ

2016年10月5日

ワールドビジネスサテライト(WBS)

チロルチョコ株式会社

[blogcard url="http://www.tirol-choco.com/"]

東京・渋谷にあるチョコ専門店「DECOチョコStore」

[blogcard url="https://decocho.com/store/"]

この店では500種類もあるパッケージを選んで組み合わせたり、自分たちの写真を印刷して世界に一つしか無いオリジナルチョコを作ることができます。

かわいい!

こちらのカップル、結婚式の2次会用のプチギフトを作りました。

「私たちの写真の「チロルチョコ」をいる?」と思いながらも、でも見たことないし面白いかなろ思って。

実はこちらにある全てのチョコはお馴染みの「チロルチョコ」なんです。

かつて10円で売られ、子供でも手軽に買えるチロルチョコ。

発売から54年、チロルチョコの秘密に迫ります。

チロルチョコの工場

ロングセラー研究員が向かったのは福岡・田川市にあるチロルチョコの工場です。

こちらの工場で製造されるチロルチョコは1日300万個以上。

今では1個20円から、懐かしい味と食感の決め手は中に入っている茶色い物体です。

製造部の中川直之さんによると

水あめや砂糖やコーンスターチなどを混合している。

この柔らかいアメ「ヌガー」。

味はコーヒーやミルクなど自在に変えることができます。

このヌガー、もうひとつ大きな役割があります。

チョコよりもコストが安く、子供のお小遣いで買える価格にするために不可欠なのです。

チウロチョコ

1962年に発売された初代チロルチョコ。

当時はまだチョコが三つ山で10円。

価格と味の決め手がヌガーでした。

しかし、その後の物価高騰でチロルチョコも徐々に値上げ、1976年に1個30円という時代もありました。

その影響で売り上げは伸び悩みます。

そこで、チロルチョコ開発部の松嶋祐介さんによると

3つに割ってサイズを小さくして、それを1粒10円で売ろうと。

1979年、一口サイズのチロルチョコが誕生。10円という価格で再び人気を取り戻しました。

分析1・「手頃な値段」という原点から商品を見直す。

チロルチョコの開発

その後、チロルチョコは300種類以上もの商品を生み出しました。

東京にある本社の開発室ではこの日も新商品の開発の真っ最中でした。

開発室の河口幸誠リーダーは

ホワイトチョコを純粋においしくできないかと思い、生地を新しく作った。

ホワイトチョコの間に入れたのはマシュマロ。

軽い口当たりを目指しています。

前回より軽くなりましたね。

ちょっと甘すぎない?

甘さが…マシュマロで軽くなった分、強調されるというか、甘さを抑えた方がいいですね。

甘くなかった女性の意見。またやり直しです。

これまでに一番のヒットは2003年に発売した「きなこもち」です。

累計15億個以上。

もちろんヒット作の裏にはボツになったものも数知れず。

「うなぎの蒲焼き」とか「ラーメン」とか。

ただ、開発の段階ではどんな発想もOK。

去年発売したスイカは、かなり昔からテーマとしてはあって、長年かけて実を結ぶというものもある。

分析2・自由な発想でオリジナリティを出すことに成功。

小さなチョコの大きな進化はこれからも続いていきます。

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