約621万トン。この数字は1年間で食べられるのにもかかわらず廃棄される商品の量です。
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国民一人当たりにするとお茶碗1杯分の食べ物が毎日捨てられている計算になります。
こうした商品ロスを減らす取り組みが活発になってきています。
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一般財団法人日本気象協会
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都内で開かれた日本気象協会の説明会。
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日本気象協会先進事業課の吉開朋弘技師は、
廃棄ロス、チャンスロス、機会ロスの削減。
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小売店の販売のお手伝いができればと考えています。
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日本気象協会は市場調査会社と連携し全国約4,000の小売店の販売データを気象データと組み合わせることで商品の売れ行きを正確に予測する事業を強化すると発表しました。
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売れ残りなど食品ロスを減らすのを手助けする狙いです。
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これまでも日本気象協会は豆腐販売会社「相模屋食料」の販売データを分析し、豆腐の売れ行きを予測する「とうふ指数」を開発。予測の誤差を3割減らし食品ロスの削減に成功しています。
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さらに、日本気象協会先進事業課の中野俊夫技師は、
たとえば肉なら暖かくなると焼き肉が増えるので厚切り肉が売れる。
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気温が下がるとしゃぶしゃぶ用の薄切り肉が売れる。
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最適な切り方で売り上げも増えるし、ロスも減るだろう。
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魚伊三株式会社
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商品ロスを削減しようとする動きは広がっています。
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仕出し弁当専門店の魚伊三。この日は寿司や天ぷらなど450人分の料理を作っていました。
3代目として修行中の小美濃一喜さん、食品ロスに頭を悩ませていました。
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予備も仕込んでおかないといけないのでロスが発生する。
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追加の注文がなければ余分に作った料理はすべて廃棄。食材費だけで年間約100万円分の食品ロスが発生するといいます。
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1日の営業が終わった午後8時過ぎ、
これがきょう残った食材。白飯と酢飯。
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こちらは残り品。
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この日は天ぷらや焼き魚など22種類に加え、約5キロの米が余りました。
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金額にすると2万円相当。多い日は倍のロスが発生するといいます。
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小美濃さん、調べていたのは急速冷凍機。
急速冷凍だと品質が保持できるという話をきいた。いくつかの急速冷凍機が同時に比較できる。ちょっと面白そうかな。
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いくつかの急速冷凍機が同時に比較できる。ちょっと面白そうかな。
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小美濃さんの目に止まったのはデイブレイク。3種類の急速冷凍機を販売しているベンチャー企業です。
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デイブレイク株式会社
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東京・港区。早速、小美濃さんはデイブレイクに向かっていました。
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デイブレイクの木下昌之社長、
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こちらがテストルームです。
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小美濃さんが持ってきたのは寿司のシャリと天ぷらや焼き魚など廃棄が多い食材です。
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これを急速冷凍機に入れます。1回目は食品を全方位から冷やす3Dフリーザー。
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15分ほどかけマイナス19度まで凍らせます。解凍にかかる時間は常温で約40分。
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寿司の味を確かめてみると、
シャリの感じもそのままに近い状態。
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次に試したのはプロトン冷結機。和食に向いているという冷凍機です。
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食べ比べてみると、
天ぷらはプロトンのほうがカリカリしている。
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ただ食品ロスのウエイトが大きいのはコメ。そう考えると3Dフリーザーの方かな。
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さまざまな方法で商品ロスを減らす取り組み、今後も広がりそうです。