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[がっちりマンデー] 大ヒット商品で一世を風靡した「あの会社は今」(1)

2017年10月15日

大ヒット商品で一世を風靡した「あの会社は今」

東京テレメッセージ株式会社

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1996年に一世を風靡した東京テレメッセージ。

何のか会社かというと、40代以上の方ならきっと使ったことがあるはず「ポケットベル」、通称「ポケベル」の会社。

ポケベル

念のため、スマホ世代にも分かるように説明するとポケベルには1台1台に電話番号がついていて、公衆電話などからかけると「番号を入れて#を押してください」、そして番号を入れるとポケベルが受診して、その番号を知らせます。

数字だけでは分からない・・って大丈夫。「1」は電話ください、「2」は戻ってきてください、などあらかじめお互いに決め事を作っておけばちゃんとメッセージが伝わります。

ほかにも数字の語呂合わせって方法があります。例えば「0833」は「オヤスミ」、「14106」は「アイシテル」などなどありました。

スマホ世代には理解し難いかもしれませんが、当時の携帯電話は10万円近くした上、通話料も高かった。そえに比べてポケベルは月々2,000円ほどで簡単にメッセージが送れます。

日本全国で大ヒットだったのです。

そんなトレンディアイテムだったポケベルサービスを牽引していたのが、関東エリアでは東京テレメッセージだったワケです。

最盛期の1996年にはポケベル利用者が全国で1,200万人超えと絶好調でした。

でも最近、全然見かけませんよね…。スマホや携帯もあるし、東京テレメッセージは今どうしているのか?

早速、東京・虎ノ門に本社を構える東京テレメッセージへ。

最新ポケットベル

東京テレメッセージの社長をしております清野です。

あれからどうなったんですか?

一番多い時は120万人くらい使っていましたが、今は1,500人です。

さすがに少ない。

しかし東京テレメッセージにはもうひとつ、まさかの新ビジネス「最新ポケットベル」があったのです。

それが、

ポケベルのラジオです!ポケベル電波を使った防災ラジオです。

これラジオとしても使えますが、いざって時には各自治体がポケベルの電波を使ってメッセージを送信、すると液晶画面に即座に表示されます。さらに内蔵されている文字の音声変換機能でメッセージを読み上げてもくれます。

でも似たような防災ラジオって地方にも結構あるような…。

一体、どの辺がスゴいのか?

清野英俊社長は、

この防災ラジオの最大の特徴はポケベル電波、280MHzを使用!マジックの電波。

ポケベルが防災ラジオで大復活!

電波を扱う機器はそれぞれ使っていい周波数が決まっています。例えばFMラジオは76~95MHzで、スマホは800MHz以上、そしてポケベルは280MHz。

そしてこの280MHzというのがスマホより遠くに届き、ラジオより屋内にしっかりと入ってくるという最強の電波なんです。

だからポケベル用のアンテナも、

あそこにあります。白と赤の鉄塔なんですが。

紅白の鉄塔の高さ170メートルに設置してある小さなアンテナがポケベル用です。

これ一つで東京23区がカバーされます。

「あの建物は何なんですか?」

東京電力パワーグリッドの本社。

高台に1本立ててれば大きな街を1つカバーできる。設置が簡単だから防災に向いているのです。

このポケベル電波の防災ラジオは1台17,500円となかなかのお値段ですが、現在全国25の自治体で採用。さらに10の自治体と契約済み。

その売上台数は、

全国で約11万台。

2007年発売時に年間売上げ2億円ほどだったのが2016年は19億円と見事復活!

ポケベルは今もがっちり!

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