店内に次々と入ってくるお客様。
やわらかめのグミ?
タピオカ?
辛い、すごく辛い。
お客様の目当ては緑の粒!?
株式会社田丸屋本店
[blogcard url="http://www.tamaruya.co.jp/"]
静岡市駿河区。
次々と到着した観光バスから降りて来た人たちが向かった先には…長い行列が。
お客様の目当ては緑のイクラ!?
おいしい。
プニプニしている。
タピオカ?タピオカに近いかも。
プチプチした感じ。
かんだら出てくる。
緑の粒の正体とは一体?
わさび
緑の粒を食べたお客様の反応は?
辛い、すごく辛い。
だんだんくるなぁ。
不思議な感覚。
後からわさびの風味。
緑の粒はなんとわさびからできていた。
わさビーズ
キラキラした見た目とその形からその名も「わさビーズ」。
1瓶594円と高額ながら去年の発売以来、飛ぶように売れている。
すぐに売り切れると言われて。
名古屋から来た。
このわさビースを開発したのは静岡にある田丸屋本店。
創業は明治8年、144年もの間、わさび漬けを製造してきた老舗です。
このわさび漬けが会社の売上の半分以上を占めています。
しかし近年、売り上げは低迷。わさび漬けばかりに頼ってはいられないと「わさびチョコサンドクッキー」に「カマンベールWASABI」などさまざまな「わさび味」の商品を販売してきたが…
田丸屋本店のR&G部、松永悠佑開発係長は、
なかなかヒットということには…
そこで考えたのが、
今までなかったわさびの使い方を。
わさび味の商品を作るのではなく、わさびそのものの形を変えようと考えました。
構想から発売まで10年もかかったというわさビーズ。
わさび成分と植物油脂を混ぜ合わせてわさびオイルを作り、それを海藻由来の成分でできた透明な膜で包むことに成功しました。
膜はイクラより少し固くて弾力があります。
鮮やかな緑色はわさびからとれる自然の色。着色料は一切使っていません。
イクラやキャビアのように輝いて、おしゃれなものが欲しかった。
第一ホテル東京
[blogcard url="https://www.hankyu-hotel.com/hotel/dh/dhtokyo/"]
東京・新橋にある第一ホテル東京。
レストランのディナーブッフェのメニュー「白身魚のカルパッチョ」にわさビーズが使われていました。
「エトワール」の遠藤弘二統括シェフは、
わさびはすりおろしや粉で使っている状態が多かった。
ビーズ状の中にわさびの香りを閉じ込めて出す。
初めて見た時は驚きを感じた。
これまでソースに混ぜて風味を出すなど影の立役者だったわさびがついに表舞台に躍り出ました。
きれいな球体で艶のあるわさビーズで料理が映える。
ほかにも寿司店で使われるなど元々は業務用でしたが、SNSで話題になったことなどから一般向けにも販売を開始。
予想外の反響で品薄状態が続き、わさビーズの売上は今や本業のわさび漬けを超す勢いです。
わさびを閉じ込める技術があるのでラー油や醤油など違う調味料も新しい田丸屋の商品として今後展開できる。