東京ビッグサイトの食べ物輸出展示会で発見!
売上げ266億円 農家助ける枝バウアー?
東京ビッグサイトの展示会で発見!未来の儲かる原石7。
続いては7月20日~22日まで開催、施設園芸・植物工場展2022。
園芸ということで最新のビニールハウスや温室、そこで育てる最新の野菜など、これから農業を始めたい人やもっと効率よく野菜を作って儲けたい農家さんたちがたくさん集まっています。
そんな会場でスタッフは…
番組スタッフ
なんですかね?アレ。
何か履いています。
社員さんが妙な履物をプレゼンしている。でもそれが…
お客さん
これイイっすね!
スゴく使いやすくて。
お客さん
使いやすいと思った。
おっと、農業関係の方になぜか高評価。ちなみに履物の名前はずばり「アグリ下駄」。
タキゲン製造
中村太一さん
作業する農家の方は台車に乗って作業して、また台車ごと移動してスゴい手間。
履いちゃえばいいんじゃない?
こちらの会社、タキゲン製造という名前らしいのですが、アグリ下駄の他には「音符君」ってものや「誘引クリップO次郎」など、なんだかわからないものを作っている。
でも、それが…
お客さん
イイですね、コレおいくらなんですか?
お客さん
絶対イイね!
どれも農業関係の方々には評判で、結構売れちゃっているらしい。
でも、あんまり聞いたことのないこのタキゲン製造って会社。アイデア農業グッズをどうやって作っているのか?
っていうことで後日スタッフは東京・都心の品川区へ。
番組スタッフ
タキゲンありました。めちゃめちゃデカい!
こちらがタキゲン製造の本社。意外と都心部にあって、しかも相当大きい。
番組スタッフ
儲かっている会社…?
タキゲン製造
横尾朋子さん
そうかもしれません!
実はタキゲン製造は明治43年創設の老舗金物メーカーで、メインの商品が…
タキゲン製造
横尾朋子さん
タキゲンで一番売れているA-140。
電気設備の扉に取り付けられるハンドル。
配電盤の扉の取っ手部分。
ほかにも自動販売機の扉の鍵の部分やどこかで見たことあるような金属部品など、なんと8,000点以上製造!
年間売上げは266億円。
で、農業には2009年から参入。一体、なぜ金物メーカーが農業に?
タキゲン製造
横尾朋子さん
実際に農家さんに行き、「硬い」「使い難い」という話を聞き、「タキゲンでも作れるのではないか?」という所から始まった。
作れるものはドンドン作っちゃおうっというのがタキゲン製造の社風。
で、ドンドン作っちゃう人が本社の中の開発部にいるらしい。
会社じゃかなり偉い常務の瀬川志朗さん。デスクの横になにやら部品がいっぱいだ。
タキゲン製造
常務取締役
瀬川志朗さん
お客様がアバウトに「何となくこんなモノが欲しい」と言ったときに「これでいかがですか?」という提案をする。
まずは形を作る。
実は瀬川さん、常務でありながら現役バリバリの開発者。
現在開発中なのはカギのシリンダーに効率よくバネを入れるための機械の仕組み。
タキゲン製造
常務取締役
瀬川志朗さん
即断実行。
多少間違ってもガンガンやるべきというのがタキゲンの社風。
そして、その社風のもと次々に農業製品を作るのが石原健さん。
石原さんのイチオシは…
タキゲン製造
常務取締役
瀬川志朗さん
枝バウアーです。
枝バウアー、一体どうやって使うものなのか?
実際に枝バウアーを使う宮城県石巻市の農家さん「デ・リーフデ北上」を訪ねると…
デ・リーフデ北上
福島拓朗さん
これです。
はいはい、なるほど、これってつまり…
デ・リーフデ北上
福島拓朗さん
枝が折れないようにするもの。
野菜を育てるとき、実の重さで枝が折れちゃうことがあるらしい。でも、枝バウアーを枝分かれ部分に装着すれば枝折れ防止になる。
さらに他にもビニールハウスのビニールをくくりつけたゴム状の物体をエイっと放り投げて、1人でビニールを張ることができる「ポイ投げキャット」と「ビニール張りマウス」を製造。
実際に使う農家さんによればタキゲン製造の製品は…
デ・リーフデ北上
福島拓朗さん
栽培者としては作業1つ1つ、1秒スピードが上がるだけで世界が変わる。
農家のお困り事を現地で営業マンが聞き取り、それを即断実行。ドンドン作っちゃう!
タキゲン製造
常務取締役
瀬川志朗さん
タキゲンはニッチな部品でがっちり!